2024.02.29
文化庁は令和5年度(第74回)芸術選奨受賞者を発表し、音楽部門において第30回受賞の大西宇宙さんが芸術選奨文部科学大臣新人賞に選出されました。
芸術選奨は、昭和25年(1950年)から芸術各分野において優れた業績を挙げた方、又は新生面を開いた方に対して文化庁より選奨される伝統と歴史ある賞です。
演劇、映画、音楽、舞踊、文学、美術A、美術B、メディア芸術、放送、大衆芸能、芸術振興、評の全12部門(大臣賞・新人賞ともに各部門原則として2名以内)にて実施され、令和5年度は文部科学大臣賞23名と1組、同新人賞23名の贈賞が決定しました。
<芸術選奨文部科学大臣新人賞 贈賞理由> 文化庁HPより 声量の充実、言葉の丁寧な扱い、表現のこまやかさ。大西宇宙氏はあらゆる点において、現在、一頭地を抜いた我が国のバリトンであり、2023年は、多様なジャンルでそれを証明してみせた。ワーグナーの「ニュルンベルクのマイスタージンガー」(びわ湖ホール)では、パン屋コートナーに滑稽(こっけい)にして不遜(ふそん)という輪郭をくっきりと付与。「ドン・ジョヴァンニ」(兵庫県立芸術文化センター)題名役での活躍もさることながら、脇役をここまで造形できるのは、優れたオペラ歌手の証である。ほかに、井上道義氏作曲のオペラ、バッハ・コレギウム・ジャパンとのシューベルト「ミサ曲第5番」なども忘れがたい。
平成5年度(第44回) | (オペラ) 福井 敬(第4回)* |
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平成15年度(第54回) | (美術) 岡村 桂三郎(第4回) |
平成22年度(第61回) | (美術) 束芋(第13回) |
令和元年度(第70回) | (美術) 宮永愛子(第22回) |
令和4年度(第73回) | (オペラ) 園田 隆一郎(第16回) |
*福井 敬氏は平成26年度(第65回)で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞されています。