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No.187 研究課題 / Project

玉川碑関係史料及び論考集Historical Documents and Discussions on the Tamagawa Monument of a Manyo Poem

一般研究
General Research
No.187
代表研究者
Principal Investigator
稲葉 和也
Kazuya Inaba
所属(採択当時)
Affiliation
万葉名歌 玉川碑に集う会 会員
Member of the Society of Tamagawa Monument of a Manyo Poem
研究内容要約
Research Summary
玉川碑は江戸時代の文化年間、狛江の猪方村の名主宅に寄寓していた土浦藩の浪人、平井有三が松平定信に書を所望し、万葉集の東歌を刻んだ歌碑でしたが、その後流失してしまい判らなくなっていました。しかし大正11年その揖本が桑名で発見され、国立第一銀行頭取で定信を崇拝していた渋沢栄一や村人の努力によって再建されました。 建立されてから再建に至る間の史料を集め、後世に伝えることがこの研究の意図ですが、すでに史料の存在が判っておりました世田谷区立郷土資料館と渋沢史料館で基本的な史料は整いました。また、再建された後に歌碑と土地が寄進された伊豆美神社には、桑名で発見された玉川碑の揖本と渋沢の書による碑陰記が所蔵されており、今回掲載させていただけました。玉川碑の揖本は国会図書館と東北大学の図書館にもありますが、佐藤の跋文が付くのは伊豆美神社のものだけです。狛江村の村長であった石井扇吉は渋沢と繁く音信を交わしていましたが、直筆の手紙を掲載できました。このようにこの史料集の刊行を機に、新しい史料が加えられたことと、平井と渋沢についての論考をいただきましたことは大きな成果でした。

共同研究者
Collaborators
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