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No.160 研究課題 / Project

武蔵野台地南部の水利用・水配分に関する教材化のための基礎研究Fundamental Research on water utilization and distribution in the south of the Musashino Plateau, for the purpose of creating educational materials

一般研究
General Research
No.160
代表研究者
Principal Investigator
小坂 克信
Katsunobu Kosaka
所属(採択当時)
Affiliation
八王子市立第八小学校 教諭
Hachioji Municipal Daihachi Elementary
研究内容要約
Research Summary
玉川上水と分水の水利用・水配分の歴史を概観すると、水利用に伴う配分のバランスは固定的なものではなく、新しい水利用(需要)が次々 と出現し、常に変化している。具体的には玉川上水は江戸の人口増加などの水需要に対応して開削されたが、その後新田村へ給水している。この新田村では、飲料水や生活用水、田用水として利用したが、その後、水車に利用している。幕末から明治時代は、通船事業や東京市街への水量の確保のため分水をつなぐ帰流や分水口の統合など、従来の水利用システムに変化を与える1 事が実施された。さらに、軍備や殖産興業など政府の政策に関する水需要が生じ、近代水道への利用など、次々 と新しい水需要が起こっている。
これに対応するため、その都度従来の水利用が変更されてきた。時には、権力の強い側に押し切られ、水不足に耐えた人々 がいたが、関前新田のように、新しい水利用=水車を廃止させた人々 もいた。また、海軍火薬庫分水と目黒分水の対立のように、下流の水不足を解決しようと水利用関係者や管理者などが何度も協議した。彼らの問では、その都度相互に新しい提案が出され、それをめぐって利害の対立を含みながらも相互に妥協点をさぐって、間題が解決された。

共同研究者
Collaborators
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