平成29年度新人賞
※プロフィールは受賞時の情報を掲載しております
国立音楽大学大学院修士課程音楽研究科 声楽専攻オペラコース修了
国立音楽大学附属音楽高等学校を経て国立音楽大学卒業、同大学院修士課程を首席で修了。修了時に最優秀賞を受賞。
小林一男、和田茂士、ラッファエーレ・コルテージの各氏に師事。
公益財団法人野村財団より2013年度上期芸術文化助成を受け、イタリア・パルマにて研修。平成28年度宗次エンジェル基金、公益社団法人日本演奏連盟新進演奏家国内奨学生。
静岡県オペラ協会公演『道化師』シルヴィオ役、国立音楽大学大学院オペラ『フィガロの結婚』伯爵役、国立音楽大学大学院新人演奏会、北海道帯広市若手育成プロジェクト歌劇『蝶々夫人』シャープレス役等で出演。東京音楽コンクール優勝者コンサート出演。
2016年1月東京文化会館小ホールで文化庁、日本演奏連盟主催にてリサイタル開催。NHK-FMリサイタル・ノヴァに出演。同年6月、日生劇場『セヴィリアの理髪師』フィオレッロ役を好演。
2017年7月には、東京文化会館大ホールにて東京二期会、歌劇『ばらの騎士』ファーニナル役にて出演予定。
東京二期会会員。公益財団法人日伊音楽協会会員。
2018年1月よりイタリア・パルマを拠点に研修を開始。イタリアオペラ、特にヴェルディのオペラ作品を中心にレパートリーの拡大と習得に努める。
また、時期を見極めコンクールにも果敢に挑戦する。世界で通用するオペラ歌手になるべく、発声技術の更なる向上とドラマトゥルギーの研究を進める。
2015 | 第16回世界オペラ歌唱コンクール「新しい声2015」日本代表 |
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2015 | 第24回ABC新人オーディション 新人音楽賞 |
2015 | 第13回東京音楽コンクール声楽部門 第1位 |
研修帰国記念 リサイタルへの思い
清水 勇磨
昨今の芸術を取り巻く環境は、決して恵まれているとは言い難い。聴衆側から見れば、芸術を理解する為にはある程度の作品への前知識が無いと理解が困難という現実が存在するのは確かである。また、演奏者側から考えると、作品への理解はリブレットや詩から入念に読み込む事をしなくてはならず、時間が莫大に必要である。また、作品を演奏する上でも技術が備わっていなければ、作曲家が求めた音楽を表現する事が出来ないという問題が多々生ずる。聴衆、演奏者双方に準備をする時間が必要であるのだ。そのことを例にとっても、現代のスピードや効率という世界とは真っ向から対立するのでは無いかと感じるのである。
また「犠牲」という言葉も様々な演奏家から聞いた言葉である。私の今後の音楽家として生きていく上で大切な言葉であると感じるのである。ここに書ききれない程の言葉や厳しさを様々な演奏家や劇場から感じた。しかし、今思い返してみると音楽を心から愛している為に、手間や労力を「犠牲」とも思わずに携わっているのでは無いかと考えるのである。
今回のリサイタルのプログラムは、私が研究し、演奏しているものがそのほとんどである。だからこそ、その曲毎にイタリアでの厳しい研修の日々の雰囲気を思い起こさせもするし、その芸術に携わる人々の表情や声が思い出される。その作品の数々に失礼が無いように「尊敬」を抱き、演奏をしたいと考えている。
日時 | 2022年9月18日(日) |
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開演 | 14時 |
場所 | 東京文化会館 小ホール |
ピアノ | 藤川志保 |
主催 | 公益財団法人東急財団 |
後援 | 公益財団法人東京二期会 |
制作 | 株式会社二期会21 |
入場料 | 全席指定:4,500円(一般)、8,000円(ペア) |
チケット | 二期会チケットセンター 03-3796-1831 東京文化会館チケットサービス 03-5685-0650 チケットぴあ Pコード:211-938 |
出演者、曲目は都合により変更になる場合がございます。
就学前のお子様の入場はご遠慮ください。