平成26年度新人賞
※プロフィールは受賞時の情報を掲載しております
京都嵯峨芸術大学付属芸術文化研究所研究生修了 卒業制作大学賞受賞
京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻修了
活動初期より水彩絵具を何十色も混ぜ合わせて作る黒を使い、綿布にモノトーンの絵画を描く。長期保存処理の施された花を水に沈めた様子を撮影しモチーフとする他、人物や様々なイメージをコラージュしたものに光を当て描く。瑞々しさを失った植物に自ら加工を施し、再び生命感の在る絵画へと描く事により、生と死の間に新たな価値観を生み出す絵画を模索している。
主な個展は、2003年、2008年、ギャラリー16(京都)、2010年イムラアートギャラリー(京都)にて「immortal plant」を開催。2014年イムラアートギャラリー(東京)にて個展開催予定。
グループ展には、2005年「トーキョーワンダーウォール公募」東京都現代美術館(東京)、2006年、2007年「京都府美術工芸新鋭選抜展」京都文化博物館(京都)、2010年「前田寛治大賞展」日本橋高島屋(東京)、倉吉博物館(鳥取)、2012年「VOCA展2012」上野の森美術館(東京)、2013年「水彩画 みずゑの魅力−明治から現代まで−」平塚市美術館(神奈川)など数多くのグループ展に出展している。
2015年3月からオランダに滞在し、現地の地理的条件から生み出される独特の光について見極め、光の根源を探るべく研究する。また、各国から集められる多くの花を加工し、生命の造形要素を探究する。更にヨーロッパ各地の美術を見聞し、確固たる構築的表現を学ぶ事を目的に研修する。
オランダで研修を終えてから2年後再びオランダを訪れた。
オランダの光は強くて白い。
日本の深緑とは異なる薄い緑が広がる。
Dutch Lightを探して歩き回った2年前、
17世紀オランダ絵画に見られるような当時の光は
人間による環境破壊、空気汚染によって消滅してしまったという結論に至った。
私は、なすすべも無くオランダの空を見つめていた。
しかし、儚く消えゆく、今見える光、今有る命に思いを強め臨んだ今回の訪蘭で、オランダの強い風、急変する天気と光と戦う中、モチーフの花から光と影を必死に拾った。
探していたものをようやく見つけ出した様に思った。
儚く消えゆくものをどれだけ力のあるものとして残すか。
私は光と影を探求し、絵の中にその答えを見出したい。
宮本 佳美
会期 | 2018年9月7日(金)~24日(月・祝) |
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開場時間 | 12:00~20:00 |
休館日 | 会期中無休 |
会場 | ポーラ ミュージアム アネックス |
レセプション | 2018年9月6日(木)18:30~ |
トークイベント | 2018年9月8日(土)16:00~ |
助成 | 公益財団法人五島記念文化財団 |
会期 | 2018年10月5日(金)~27日(土) |
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開場時間 | 12:00~18:00 |
休館日 | 日・月・祝日 |
会場 | イムラアートギャラリー |
助成 | 公益財団法人五島記念文化財団 |