平成20年度新人賞
※プロフィールは受賞時の情報を掲載しております
自然をテーマに、カッターナイフやハンダごてを使って、合成紙などを切り抜く、溶かすという、ごく繊細な手の仕事の反復による作品を生み出している。命の増殖や長い年月を掛けて繰り返される自然のリズムに込められた、祈りにも似た手の刻みの行為から、仏教や禅などに通じる宇宙の真理を追求する世界観の表現を目指している。
平成17年「6th SICFグランプリ作品発表展覧会」(スパイラルショウケース・東京)にて初個展を開く。平成18年には、「Kyoto Art Map2006」(同時代ギャラリー・京都)、「ブレッシングウォール」(INAXギャラリー2・東京)にて個展。同年、SCAI THE BATHHOUSEより「福武ハウスin越後妻有アートトリエンナーレ 2006」(新潟)に出品し、本年8月にはSCAI THE BATHHOUSE(東京)にて個展予定。グループ展では、平成16年「incubation 04」(京都芸術センター)、平成17、19年「京都府美術工芸新鋭選抜展」(京都文化博物館)、平成19年「VOCA展」(上野の森美術館)など他多数。
来年3月から、中国、ヨーロッパを拠点に、中国の文化遺産や自然遺産などに触れ、日本人の美意識の原点でもある仏教の精神や心を学び、また、ヨーロッパの現代のアートシーンを巡り、より客観的に自作と向き合うことで、今後の表現活動に生かしていくことを目的として研修する予定。
2005 | 6th SICF グランプリ 受賞 |
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一枚の葉の葉脈を切り抜いた学生時の体験から制作の着想を得て、水や泡、細胞などの増殖する自然のモチーフをカッターやハンダごてを使い、合成紙などを切り抜く、溶かすというごく繊細な手の仕事の反復により作品を生み出していく。
何枚にも重ねた合成紙をハンダごてで細かく溶かして穴を開け、無数に開けた穴が重なり合うことで造りだされた陰影は、光と空気によって変化をしていく。
本展では、研修地フィレンツェの伝統工芸のマーブル紙、イスタンブールのエブルアート 工房での体験を自作に昇華させたカッティング作品に加え、中国・台湾の岩の風化浸食や 美しい砂泥の紋様を、大理石の粉末やアクリルエマルジョンなどを材料に彫刻した作品も展示する。
日時 | 平成27年1月16日(金)~2月21日(土) |
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開廊 | 午後12時~午後18時 日・月・祝日 休廊 |
場所 | SCAI THE BATHHOUSE(東京) 東京都台東区谷中 6-1-23 柏湯跡 TEL:03-3821-1144 |
2014年 | 「Miss Dior Exhibition」上海彫刻スペース(上海) 「MOTコレクション特別展示」東京都現代美術館(東京) |
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2013年 | 「Miss Dior Exhibition」グラン・パレ(パリ) |
2012年 | 「コズミック・トラベラーズ – 未知への旅」エスパス ルイ・ヴィトン東京(東京) |
2011年 | 「Terra Incognita‐INCHEON WOMEN ARTISTS’ BIENNALE」Incheon Culture & Arts Center(仁川) 「Bye Bye Kitty」ジャパン・ソサエティーギャラリー(ニューヨーク) |