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平成22年度新人賞

大沼 徹 (おおぬま とおる)

  • 所属:二期会会員
  • 受賞対象:バリトン
  • 研修地:ドイツ・マイセン
  • 出身地:福島県出身 中野区在住

受賞者プロフィール

プロフィールは受賞時の情報を掲載しております

東海大学教養学部芸術学科音楽学課程卒業。同大学院芸術学研究科音響芸術専攻修了。二期会オペラ研修所第51期マスタークラスを最優秀賞及び川崎靜子賞を受賞して修了。日本声楽発声学会会員、二期会会員。
梶井龍太郎、島津与外次、近藤均、梅沢一彦、鎌田直純、渡部洋子の各氏に師事。大学院在学中、東海大学海外派遣留学生としてベルリン・フンボルト大学に留学、ハルトムート・クレッチュマン、クラウス・ヘーガーに師事。

帰国後は『ラ・ボエーム』『カルメン』『魔笛』『セビリアの理髪師』『メリーウィドウ』等のオペラに出演。またコンサートでは『第九』『クリスマス・オラトリオ』『レクイエム』(フォーレ)等のソリストを務める。平成13年、第71回読売新人演奏会出演。平成21年には二期会ニューウェーブオペラ『ウリッセの帰還』ウリッセ役にて二期会デビュー。また小澤征爾音楽塾オペラプロジェクト『ヘンゼルとグレーテル』ではペーター役のカヴァーキャストを務め、小澤征爾音楽塾特別演奏会『ヘンゼルとグレーテル』に同役にて出演。平成22年2月には二期会本公演『オテロ』にイアーゴ役にて出演。

本財団助成による海外研修

本年10月からドイツ・マイセンにて研修の予定。歌唱テクニック、ドイツ語の発音、ドイツリートの解釈、舞台演技法等の習得を目指す。

これまでの主な受賞歴

2005第17回日本声楽コンクール第3位
2006第75回日本音楽コンクール(歌曲部門)入選
2007第12回世界オペラ歌唱コンクール「新しい声」ドイツ本選出場
2008第7回藤沢オペラコンクール奨励賞
2009第14回日本モーツァルト音楽コンクール声楽部門第1位

海外研修成果発表のご紹介

大沼 徹 オペラ新人賞研修帰国記念 バリトン

平成22年(2010)年度に五島記念文化賞オペラ新人賞を受賞、財団の助成により、私は真にかけがえのない時間をドイツ・マイセンの地で過ごすことができた。分けても、長年にわたりドイツのメクレンブルク州立劇場で指揮者を務めたハルトムート・クレッチュマン先生から受けたコレペティツィオンのレッスンと、氏の奥様で、女優でありオペラ演出家であったジークリンデ・ヴィーガント先生から学んだことは、今後の声楽家としての人生を考えるうえで、どれをとっても欠くことのできない非常に大切なものであったと確信している。

具体的に、クレッチュマン先生からは、楽譜に忠実であるという大切さ、フレーズをより大きく捉えることの重要性、そして音楽の様式感を学んだ。ヴィーガント先生からは、ドイツ語の舞台発声はもちろんの事、オペラを歌う際にもドイツリートを歌う際も「その役として舞台に居る」ことの大切さを学んだ。ただ闇雲に声を張り上げ、自分の存在を知らしめようとする歌唱を彼らは嫌い、納得の行くまで稽古をした。「舞台の1分は2時間の稽古から作られる」と常々言われ続けてきたが、この金言は帰国してオペラ、或いはコンサートに取り組む際、常に傍らにある。

これらの経験を踏まえ、ドイツで学んだ成果を披露する成果発表リサイタルでは、オペラとドイツリートを取り上げる。プログラム前半にシューベルトの「魔王」やR.シュトラウスの歌曲、後半にオペラ・アリアを置いた。

これまで歌ってきたレパートリーの集大成、足かけ4年のドイツ留学で培った声を聴いていただきたい。

大沼 徹

大沼 徹 バリトン

日時平成28年11月6日(日)
開演14時開演
場所サントリーホール ブルーローズ
ピアノ河原忠之
助演安井陽子(ソプラノ)
主催公益財団法人五島記念文化財団
後援公益財団法人東京二期会
制作株式会社二期会21
チケット販売所二期会チケットセンター
Tel:03-3796-1831
http://www.nikikai.net/ticket
サントリーホールチケットセンター
Tel:0570-55-0017
http://www.suntory.co.jp/suntoryhall/
チケット・ぴあ
Tel:0570-02-9999
(Pコード:295-246)
東京文化会館チケットサービス
Tel:03-5685-0650
http://www.t-bunka.jp

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