平成9年度新人賞
※プロフィールは受賞時の情報を掲載しております
昭和61年東京外国語大学卒業。
大学在学中より舞台美術、特に演出に関心を持ち、(株)ザ・スタッフで舞台監督の加藤三季夫氏に学ぶ。
昭和63年二期会のサボンリンナ(フィンランド)オペラ公演、平成2年ウェルシュ・ナショナル・オペラの来日公演、平成3年劇団「第三舞台」のイギリス巡演などに演出部員として参加している。
平成3年より本格的にオペラ演出を志し、栗山昌良氏に師事。
平成4年二期会、関西二期会の「こうもり」を手始めに、平成5年藤沢市民オペラ「トゥーランドット」、平成6年日本オペラ協会と名古屋オペラ協会の「袈裟と盛遠」、平成7年水戸芸術館の「フィガロの結婚」といずれも栗山氏演出のオペラ公演に演出助手として参加。師の最も得意とする様式美に基づく舞台造形の体得に心掛けた。
平成8年3月湘南台市民シアターの「霊媒」で演出家としてデビュー。
平成9年3月15、16日に千葉市民オペラの「フィガロの結婚」を演出する。
今後はイタリアオペラを中心として、演出家としての勉強を進めたいという希望を持ち、イタリアおよびパリのオペラ劇場などで研修。
その一方で仏教、キリスト教、イスラム教が人類の歴史や生活、さらにはオペラをはじめとする文化・芸術に影響を及ぼす原点(典)を学び、今後の演出家としての考え方を見据える機会にしたいと考えている。
「演出ノート」から
今回の僕達の「ラ・ボエーム」は本当に若い、若者達によって演奏される「ラ・ボエーム」だ。そして、若者達を支えるために、ヴェテラン達に脇を固めていただける。これは他では考えられないほど、理想的な座組みだ。出演する全ての歌手たちには、彼らの個性と持ち味をフルに発揮してもらって、それぞれの青春を演奏してもらおう。パリのボヘミアンたちが、自由に、生き生きと、しかし、挫折し、苦しみながらそれぞれの生を、それぞれのやり方で残したように、存分に自由に彼らに舞台の上で生きてもらおう。だからきっと、3回とも全く別の作品かというくらい、違ったものになるはずだ。佐伯祐三の絵を基にした舞台すら、それぞれの歌手の青春によってきっと違った表情を見せてくれるに違いない。
日時 | 平成19年1月26日(金)・27日(土)・28日(日) |
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開演 | 26日 18:30 / 27日 15:00 / 28日 15:00 |
場所 | Bunkamura オーチャードホール |
住所 | 〒150-8507 東京都渋谷区道玄坂2-24-1 1F |
ホームページ | http://www.bunkamura.co.jp/ |
主催 | 財団法人日本オペラ振興会・社団法人日本演奏連盟 |
助成 | 財団法人五島記念文化財団 |
協力 | Bunkamura |
指揮 | 園田隆一郎 |
演出 | 岩田達宗 |
公演監督 | 岡山廣幸 |
ミミ | 砂川涼子(26日・28日) / リ・ウンキョン(27日) |
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ロドルフォ | 村上敏明(26日・28日) / 笛田博昭(27日) |
ムゼッタ | 高橋薫子(26日・28日) / 佐藤美枝子(27日) |
マルチェッロ | 堀内康雄(26日・28日) / 谷友博(27日) |
ショナール | 三浦克次(26日・28日) / 柴山昌宣(27日) |
コッリーネ | 久保田真澄(26日・28日) / 田島達也(27日) |
ベノア | 山田祥雄(26日・27日・28日) |
アルチンドロ | 柿沼伸美(26日・27日・28日) |
パルピニョール | 田代誠(26日・27日・28日) |
合唱 | 藤原歌劇団合唱部 |
児童合唱 | 多摩ファミリーシンガーズ |
合唱指揮 | 及川貢 |
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美術 | 増田寿子 |
衣装 | 前田文子 |
照明 | 沢田祐二 |
舞台監督 | 菅原多敢弘 |
副指揮 | 杉原直基 高井優希 |
演出助手 | 喜田健司 |