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平成29年度新人賞

原田 太郎 (はらだ たろう)

  • 受賞対象:コレペティトゥア
  • 研修地:オーストリア・グラーツ
  • 出身地:東京都出身 オーストリア・グラーツ在住

受賞者プロフィール

プロフィールは受賞時の情報を掲載しております

東京藝術大学音楽学部指揮科卒業

慶應義塾大学文学部哲学科美学美術史専攻卒業。
在学中は三宅幸夫氏のもとで音楽学を学ぶ。東京藝術大学音楽学部指揮科卒業。卒業時に同声会賞を受賞。
東京藝術大学を卒業後、グラーツ国立音楽演劇大学大学院指揮科・コレペティション専攻に在籍し、ヴォルフガング・ボージチ氏のもとで研鑽を積んでいる。
これまでに指揮を高関健、田中良和、ピアノを泊真美子、秦はるひ、音楽理論を土田英介の各氏に師事。また、ヨーロッパ各地のマスタークラスなどで、シルヴァン・カンブルラン、ペーター・ギュルケ、ネーメ・ヤルヴィ、グンター・カーラート、イザーク・カラヴチェフスキ、ゲンナジー・ロジェストヴェンスキーの各氏に指導を受ける。
2015年6月~7月、リリック・オペラスタジオ・ワイマールにてアシスタント・コレペティトールに採用。W・A・モーツァルト『魔笛』の稽古伴奏を担当し、本公演では全幕をピアノ演奏。
2016年2月~7月ドイツ・ハイデルベルグ歌劇場ソロレペティトール(非常勤)に採用。同劇場では、R・ワーグナー『さまよえるオランダ人』、C・ポーター『キス・ミー・ケイト』の制作において、クラヴィーア・ハウプトプローベを含むほぼ全ての稽古に携わる。

本財団助成による海外研修

2017年8月よりオーストリア・グラーツを拠点に研修を開始。グラーツ国立音楽演劇大学指揮科に在籍しつつ、レパートリーの拡大と現場経験を増やすために、引き続き劇場・オペラプロダクション等のオーディションに挑戦する。

これまでの主な受賞歴

2014同声会賞

海外研修成果発表のご紹介

原田 太郎 オペラ新人賞研修帰国記念 コレペティトゥア

研修成果発表に寄せて

私は2017年から一年間、主にオペラ・レパートリーの習得と、オペラ指揮者の必須条件とされている「コレペティション」(ピアニストとして音楽のコーチングをすること)の研鑽を積むため、オーストリア・グラーツ演劇芸術大学大学院指揮科でヴォルフガング・ボージチ先生の下、研修を受ける機会をいただきました。

今回研修成果発表として取り上げるE・フンパーディンク『ヘンゼルとグレーテル』は、グリム童話の原作を基に作られたオペラ作品で、「家族愛」をテーマとした、音楽も舞台もファンタジーあふれる魅力的な作品です。この作品自体の存在価値とともに、作曲家がバイロイト音楽祭でR・ヴァグナーの助手を務めたという経緯や、若きR・シュトラウスによってこの作品が初演されたことなど、ドイツオペラの変遷という歴史的な視点から見ても、まだまだレパートリーの少ない私にとって、まず勉強するのにふさわしい作品だと思い、成果発表の演目としてこの作品を選びました。

図らずも、今年はフンパーディンク没後100年。
2020年世界はコロナウイルスという未曽有の災いを被りました。

“Wenn die Not aufs Höchste steigt, Gott der Herr die Hand uns reicht!” (最も困難を迎えたときに、神は私たちに手を差し伸べてくださる!)

オペラはこんな言葉で締めくくられています。
台本を読み進めるうちに、作品が語り掛けてくるメッセージにドキッとしました。

今回の公演に際し、コレペティ稽古、指揮の他、ピアノ連弾譜の補筆、字幕翻訳にも挑戦をいたしました。多角的な視点から一つのオペラ作品にアプローチし、言葉と音楽の結びつきを表現に活かせるような公演にしたいと思います。

原田 太郎

日時2021年9月19日(日)
開演13時
場所渋谷区文化総合センター大和田 さくらホール
指揮/コレペティトゥア原田太郎
出演今野沙知恵(グレーテル)
杉山由紀(ヘンゼル)
今井俊輔(ペーター)
中島郁子(ゲルトルート)
伊藤達人(魔女)
遠藤紗千(眠りの精/朝露の精)
演出・振付太田麻衣子
第1ピアノ濱野基行
第2ピアノ水野彰子
合唱ECHOR SINGERS 
バレエバレエ団芸術座
舞台監督八木清一
照明八木麻紀
衣装AYANO
ヘア・メイク吉池アサノ
制作協力清田真幸
主催公益財団法人東急財団
入場料全席指定:4,000円
チケットConfetti フリーダイヤル:0120-240-540
HGkonzert オンラインチケットサービス

出演者は変更になる場合がございます。
未就学のお子様のご入場はご遠慮ください。

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