平成9年度新人賞
※プロフィールは受賞時の情報を掲載しております
武蔵野音楽大学音楽部声楽学科卒業。
在学中に太田友彦、川内澄江の両氏に師事。
卒業後は、日本オペラ振興会オペラ歌手育成部第10期生として2年間研鑽を積む。
平成4年3月よりイタリアに渡り、ローマにて松本美和子、ガブリエラ・トゥッチ、ニーノ・ボナヴォロンタの各氏のもとで研鑽。
平成5年ボローニャ市立歌劇場の日本公演記念東京オーディションに合格し、翌6年同歌劇場にてヴェルディ「十字軍のロンバルディア人」のヴィクリンダで出演。また、第12回サンタ・マルゲリータ国際声楽セミナー第3位となり、同セミナー終了公演ではビゼー「カルメン」のメルセデスで出演した。
厚みのある豊かな声質に加えて、持ち前の明るさと前向きな性格はオペラ歌手にとっては財産であり、今後の研修によって、リリコからリリコ・スピントまでの幅広いレパートリーを身につける事が望まれる。
私費留学に引き続きイタリア・ローマで研修を続ける。
1994 | 第1回ジュゼッペ・ディ・ステファノ国際声楽コンクール 入賞 |
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1995 | 日伊声楽コンコルソ 第4位 |
1995 | 第64回日本音楽コンクール 入選 |
1996 | 第1回京都オペラ声楽コンクール 第1位 |
1996 | ヴェルディ国際声楽コンクール 入選 |
1997年、ローマ市国際声楽コンクールに「蝶々夫人」のタイトルロールで入賞し、同役でローマ・ナツィオナーレ劇場においてローマ・デビューを飾り、好評を博す。その後、同役をパレルモ、マルサーラ、アンコーナ、ベルガモ、サンタ・マルゲリータ・リーグレ、ブリュッセル、アントワープなどの各都市で歌い活躍する。近年は、イタリア各地でのコンサートを始め、「トスカ」タイトルロール、「仮面舞踏会」アメリア、「オテロ」デズデーモナ、「イル・トロヴァトーレ」レオノーラ、「カヴァレリア・ルスティカーナ」サントゥッツァなどで活躍。さらに、「トゥーランドット」タイトルロール、「ナブッコ」アビガイッレなどのドラマティックな役を歌うなど、レパートリーの幅を拡げつつ、日本人離れした力強い声質と豊かな表現力で、今後の活躍が期待されている。本年3月に「ナブッコ」アビガイッレで、5月にテル・アヴィブのイスラエル・ナショナル・オペラ「蝶々夫人」にタイトルロールで急遽出演し、見事な歌唱で観客から絶賛されたばかりでなく、メディアからも賞賛を集めるなど大成功を収める。8月にはトスカーナ・オペラ・フェスティバル「蝶々夫人」のタイトルロールで高評価を得るなど、ますます多忙な活動をしている。
日時 | 平成15年12月6日(土) |
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開演 | 17:00 |
場所 | 浜離宮朝日ホール |
主催 | 財団法人 五島記念文化財団 |
ピアノ | フランコ・マッサーロ |
F.P.トスティ | 「2つの小さな夜想曲」 バラの香りは漂い出る おお、下弦の三日月よ 「アマランタの4つの歌」 そっとしておいて、ひと息つかせて 暁は光から 虚しく祈る 何を語っているのか、賢者の言葉よ |
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O.レスピーギ | おお、三日月よ バラの香りは漂い出る マッティナータ 昔の歌に寄せて |
G.ヴェルディ | 詩人の祈り 主よ、憐れみたまえ ストルネッロ アヴェマリア |
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G.ヴェルディ | 歌劇「サン・ボニファーチョ伯爵オベルト」より 『私は全てを失ってしまった~不幸な私』 歌劇「運命の力」より 『神よ、平和を与えたまえ』 歌劇「ドン・カルロ」より 『世の虚しさを知る神』 |