平成11年度新人賞
※プロフィールは受賞時の情報を掲載しております
平成7年創形美術学校研究科卒業。
在学中より恩師の安藤宏治氏、また、父親の版画家・木村希八氏から発想の仕方や作品制作の考え方を学ぶ。
平成8年より毎年、ギャラリー山口(東京・銀座)で個展(計5回)を開催している。
「拡兆する美術 ’97展」(平成9年:茨城つくば美術館)、「神奈川アートアニュアル ’98/明日への作家たち展」(平成10年:神奈川県民ホールギャラリー)、「フィリップモリス・アートアワード展」(平成10年:東京国際フォーラム)などにも出品している。
何気ない当たり前の日常生活の中に潜む違和感を見つけ出し、その思考の積み重ねを通して、コミュニケーションや関係性・無意識レベルでの群集性・アイデンティティ、または自分というものの根拠・存在・身体と精神の関係などのテーマを浮かび上がらせ、それぞれが互いに絡み合いながら作品の形に昇華させる。ゴミ袋、ジャージや牛乳パックなどの身近にある素材を用いて、滑稽さや不気味さ、時にはブラックユーモアや卑猥さも表している。また、雑踏の中でお互いが感じる不快感や無関心さといった一般社会の不健全さ・ひいては人間の生そのものの不条理を象徴するような意図をも思わせる。
その特異な作品は見る側に、複雑な生理感覚を引き出す笑いや、潜在意識の領域にある感覚を時間の経過とともに顕在化させ、問題意識を提示する効果などがある。
これまでの個展やグループ展で強い関心が寄せられている。
平成11年7月からドイツ・ケルンで研修。
木村太陽は、身近な素材・日常的なテーマを取り上げながら、その意味を反転させたり、あるいは普段あり得ない組み合わせで提示することで、これまでにない視点を作り出します。「神奈川アートアニュアル‘98」に参加するなど、神奈川を制作の拠点として活動後、1999年より五島記念文化財団等の助成を得てよりドイツへ。その後も国内外を問わず意欲的な発表を続け、2004年4-5月にはWurttembergischer Kunstverein (シュツットガルト)にて大規模な個展が開催されました。本展は、これに続き国内では実に7年ぶりとなる個展として企画されるものです。
木村作品の特徴とも言える現実にたいする批評的視点は、何気なく見落としている日常の風景を、ある時は異様に、ある時はユーモアあるものに転位させます。リアルさを追求することで生じるシュールさ、といった魅力的な迷路へと、ぜひ足を踏み入れてください。
日時 | 平成17年4月15日(金)~ 5月21日(土) |
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開廊時間 | 11:00 ~ 18:00 |
休廊日 | 毎週日曜日 , 4月29日(金)~ 5月5日(木) |
場所 | ヨコハマポートサイドギャラリー |
住所 | 〒221-0052 横浜市神奈川区栄町5-1YSCS 1F |
電話 | 045-461-3033 |
入場料 | 無料 |
ホームページ | http://www.ycs-ap.com/ |
主催 | 財団法人 五島記念文化財団 三井不動産株式会社 相模鉄道株式会社 |
協賛 | 資生堂 |
協力 | アサヒビール株式会社 |
企画 | YCSアートプログラム ヒノギャラリー櫻井直子 |