平成25年度新人賞
※プロフィールは受賞時の情報を掲載しております
日本大学芸術学部音楽学科首席卒業。
東京藝術大学大学院音楽研究科オペラ専攻修士課程修了
丹羽勝海、川上洋司、Yoko Takedaの各氏に師事。
2006年日本イタリア協会の奨学生としてボローニャ国立音楽院へ留学。2009年文化庁新進芸術家海外派遣員としてイタリア・ヴェローナに再度留学。
2006年、第52回東京藝術大学オペラ定期公演『セビリアの理髪師』のアルマヴィーヴァ伯爵役にてオペラデビュー。これまでに、『ファルスタッフ』フェントン役、『ラ•ボエーム』ロドルフォ役、『トスカ』スポレッタ役に出演。
2013年6月新国立劇場『夜叉ヶ池』晃役、同年9月『椿姫』アルフレード役で藤原歌劇団本公演での出演が決まっている。
コンサートでは、2010年佐渡裕指揮「21世紀の第九」にテノールソロに抜擢され好評を得る。2011年「東京フィルハーモニーオーケストラ100周年記念 第九特別演奏会」では、全公演にテノールソロで出演しその大任を果たす。「一万人の第九」や兵庫県立芸術文化センター「ジルベスター・ガラ・コンサート」に出演。2013年には水戸室内管弦楽団定期演奏会で大野和士氏より指名され、世界でも演奏機会の少ないブリテン「ノクターン」Op.60(テノール、7つの器楽助奏と弦楽のための)にテノール独唱で出演、大舞台でもその存在感を示し多方面より絶賛された。また「題名のない音楽会」などメディア出演も多数。2011年には、イタリアの若手オペラ歌手の登竜門として知られるリッカルド・ザンドナーイ国際声楽コンクールで上位入賞、審査委員長特別賞を受賞し、イタリアのMusica Riva Festivalに招待され賞賛を浴びる。また、カナダ・モントリオールの音楽祭に招待されるなど国外にも活躍の場を広げており、今後ますますの活躍が期待されている。
株式会社ジャパン・アーツ所属。
9月からイタリア・ヴェローナを拠点に発声の発展、確立をさせると共に、イタリアオペラを中心にレパートリーの幅を広げる。イタリアだけにとどまらずヨーロッパ全体に目を向けオーデションやコンクールに積極的に挑戦し、世界的な活躍の場を広げていく。
2005 | 第36回イタリア声楽コンコルソ・ミラノ大賞(第1位) |
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2007 | 第23回イズマエーレ・ヴォルトリーニ国際オペラコンクール入選。 |
2011 | 第27回イズマエーレ・ヴォルトリーニ国際オペラコンクール第2位 |
2011 | 第17回リッカルド・ザンドナーイ国際声楽コンクール第2位ならびに審査員長特別賞 |
2011 | 第80回日本音楽コンクール声楽部門(オペラアリア)第1位ならびに聴衆賞 |
声楽は家を建てることに似ていると私は思います。
見せかけでも豪華な家を建てるのか、それとも土台のしっかりした地味だけどとても頑丈な家にするのか、それはアーティスト次第なのです。
『三匹の子豚』の、レンガの家を建てる子豚のように、時間がかかってもしっかりと強固な家を建てる。それが私の理想です。土台がしっかりしていない家はすぐに崩れてしまします。逆に土台さえしっかり作っていれば、その後豪華な家を建てようが崩れることはありません。
私の留学生活はまさに、土台作りの毎日だったといっても過言ではありません。
計三回に及ぶ留学で、毎回テーマを設け研修いたしました。今回の研修の目標は、今までに「点」として習得した技術を「線」にすることでした。
一生大切にしたい技術をより沢山習得できたと自負しております。
それに先生はこうもおっしゃりました。
「歌は調子で歌うのではなく、フォームで歌うこと。そうすれば常に同じパフォーマンスが出来る」と。
その頃はあまりピンと来ていませんでした。ですが、プロとして歌う機会が増えた今、フォームで歌うことがいかに大切か、身をもって実感しております。その他にも勉強のやり方、本番までの準備の仕方等、沢山の杭を自分のという土地に打つことが出来ました。
留学が終えて一人前になる事は絶対にありません。今でも毎日毎日が勝負なのです。
「声楽はコツではない!」これも私の胸に強く刻まれた先生の言葉です。
いかに日々の鍛錬が必要か、コツコツと地道に鍛えた声こそが人々の心に響くのだと、私は信じております。
私がイタリアで学んだすべてを今回のコンサートにつぎ込みたいと思います。
今回はオーケストラとの共演になります。そもそもオペラはオーケストラで作曲されています。我々再現芸術家は作者が求めているものをできるだけ忠実に実演することが求められていると思います。
その思いが今回のコンサートを実施することを決意した要因でもあります。オーケストラに勝負を挑むのではなく、いかに寄り添って音楽を奏でるか、そこを皆様に堪能して頂ければ嬉しいです。
まだまだ建築道半ばですがこれだけはお約束します!
今持てる実力のすべてをこのコンサートに照準を合わせ準備いたします。
全ては過程です!私は一生をかけて素敵な家を建てたいと思います。満足することなく、一歩一歩着実に。自分の建てた家に満足する日は、きっと私が現役を引退する時でしょう。
西村 悟
日時 | 平成29年10月11日(水) |
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開演 | 19:00 |
場所 | 東京オペラシティコンサートホール |
指揮 | 山田和樹 |
管弦楽 | 日本フィルハーモニー交響楽団 |
主催 | 公益財団法人五島記念文化財団 |
後援 | 公益財団法人日本オペラ振興会藤原歌劇団 |
協力 | 日本フィルハーモニー交響楽団 |
制作・マネジメント | ジャパン・アーツ |
入場料 | 全指定席:一般 6,000円、学生 3,000円 |
チケット取扱い お問い合わせ | ジャパン・アーツぴあ Tel:03-5774-3040 |
東京オペラシティチケットセンター Tel:03-5353-9999 | |
日本オペラ振興会チケットセンター Tel:03-6721-0874 | |
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