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平成30年度新人賞

今野 沙知恵 (こんの さちえ)

  • 受賞対象:ソプラノ
  • 研修地:ドイツ・ニュルンベルク
  • 出身地:宮城県仙台市出身 東京都渋谷区在住

受賞者プロフィール

プロフィールは受賞時の情報を掲載しております

桐朋学園大学 音楽学部 声楽専攻 首席卒業
桐朋学園大学大学院 音楽研究科 修了
新国立劇場オペラ研修所 第14期 修了

2010年桐朋学園大学の交換留学生として、イタリア・ローマ市のサンタ・チェチーリア音楽院に留学。平成26年度文化庁在外派遣研修員としてドイツ・ニュルンベルク市に留学。
木村俊光氏、マリア・デ・フランチェスカ=カヴァッツァ氏に師事。
2014年パシフィック・ミュージック・フェスティバルではステージオぺラ 『ナクソス島のアリアドネ』エコー役、同特別コンサート、リンクアップ・コンサート、マーラー作曲「交響曲第四番ト長調」ソプラノソリストとして高い評価を得た。
2018年4月東京・春・音楽祭ワーグナー・シリーズ vol.9 《ローエングリン》 小姓役、同年6月日生劇場オペラ『魔笛』パパゲーナ役、パミーナ役のカヴァー、同年7月兵庫県立芸術文化センター佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ2018『魔弾の射手』エンヒェン役のカヴァーなどで出演予定。
また宗教曲等ではヘンデル版、モーツァルト版「メサイア」 、ベートーヴェン 「第九」等のソリストとして活躍している。東京都交響楽団のカルテットでの離島に於けるコンサートにも参加し好評を博している。

本財団助成による海外研修

2019年1月よりドイツ・ニュルンベルクを拠点に研修を開始。
古典派からロマン派初期のドイツオペラを研究し、ドイツ音楽の正しい発音とドイツ語オペラに必要な発声を確立させる。また歌詞の細かなニュアンスを理解して、より鮮明な、より役柄に適した表現に繋げるために、ドイツ語を堪能なものとする。

これまでの主な受賞歴

2016第85回日本音楽コンクール 声楽部門(歌曲) 第3位

海外研修成果発表のご紹介

今野 沙知恵 オペラ新人賞研修帰国記念 ソプラノ

研修成果発表に寄せて

平成30年度に五島記念文化賞オペラ新人賞をいただき、2019年からドイツ・ニュルンベルクとイタリア・ボローニャにおいて研鑽を積ませていただきました。この度は留学の成果を発表させて頂くために、リサイタルを開催する運びとなりました。このような機会に心から感謝致します。

海外での研修の目的は、「時代や様式の異なる作品を歌う場合にも常に変わらない発声技術の獲得」になります。

ドイツ・ニュルンベルクとイタリア・ボローニャ在住の私の師匠であるMaria Francesca Cavazza氏のレッスンでは、ドイツ語のロマン派初期の曲を中心に、イタリア語のオペラやバッハやヘンデルの宗教曲やシューベルトの歌曲なども勉強させて頂きました。

研修中は「常に息を流し、そして高い響きのポジションをどうキープするか」が課題であり、それに悩む日々でした。研修中に習得できなかったことも少なからずあります。ただ、最近、新国立劇場の《修道女アンジェリカ》《子どもと魔法》や高校生のための鑑賞教室《魔笛》に関わらせて頂いている期間にも、師匠が留学中に仰っていたことを突然悟るような経験がありました。今後もますます芸に磨きがかかるように精進してまいります。

本リサイタルにおいて、研修中にも勉強したイタリア語の作品も組み込もうと悩みましたが、今後の私が活動して行くレパートリーを考え、宗教曲や歌曲を組み込んだドイツ語を中心とするプログラムにしました。

留学を経て、現在日本での活動での実践を踏んで、発声技術に更に進化した演奏を是非聴いて頂ければと存じます。

この度のコンサートは成果発表ではありますが、聞きごたえのあるプログラムになっておりますので、このリサイタルを通して、皆様とひとときの時間を共に過ごせますことを願っております。

今野 沙知恵

日時2023年11月15日(水)
開演19時
場所東京文化会館 小ホール
助演山下裕賀
ピアノ木下志寿子
主催公益財団法人東急財団
後援公益社団法人日本演奏連盟
入場料全席指定:4,500円(一般)
2,000円(学生)
チケット公益社団法人日本演奏連盟(コンサート・アシスト):Tel 03-3539-5131
東京文化会館チケットサービス Tel:03-5685-0650
チケットぴあ

※未就学のお子さまの同伴、入場はご遠慮ください。
※出演者及び曲目は一部変更になる場合もありますので、予めご了承ください。

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