平成7年度新人賞
※プロフィールは受賞時の情報を掲載しております
武蔵野美術大学視覚伝達デザイン科卒業。
卒業後、数年間グラフィックデザイン・オフィスに勤務。
昭和62年に渡英、ロンドンのセントマーチンズ・スクール・オブ・アーツのアドバンス・ライフ・ドローイング・コースに学ぶ。
平成2年より約2年間ペンタグラム・ロンドンでグラフィック・デザイナーとして勤務しながら、自分の芸術家としての新しい可能性を模索してきた。
平成6年からイースト・エセックス・カレッジ・オブ・アート・アンド・テクノロジーで講師として勤務するかたわら、ロンドンをベースに制作活動を続けている。
この間、東京あるいはロンドン各地で個展を開く。また、タニシマ・ギャラリー(東京)、イングランド・アンド・カンパニー(ロンドン)などでグループ展に参加、平成5年には軽井沢ドローイング・ビエンナーレで入選している。
作品としては、グラフィックデザインを学び、実地キャリアも積んだ経験から、無意識的にもデザイン的なものが感じられ、フランス製アルシュ紙にインディアン・インクを使った平面的な作品から次第に立体空間へと活動が拡がってきている。
引き続きロンドンをベースとして研修を続け、さらにコンピュータを使ったアートも希望している。
  英国での制作を始めて、20年余りとなりました。平成7年度五島記念文化賞美術新人賞の研修をきっかけに、この地で深く学んだことは、制作に対峙する姿勢と探求精神です。オリジナルなアイディアを重視し、型にはまらない表現の自由というスピリットを得て、これまで新しい表現を生み出すことに向き合ってきました。
子供の頃より、自然から感じる目に見えない不思議な存在感や規則性に興味を抱いておりました。近年の作品は、膨大な宇宙に充満する、不可視領域の世界の可視化をテーマにしています。それに伴い、透明な描画材・支持体に光を与えることで、光と影という両極の性質が共存し相互作用する、フォトスキアグラフィアを生み出しました。この言葉はギリシャ語由来の造語で、photo (光) 、skia (影)、grafia (絵)から来ています。
現在、イギリスのロンドン在住のため、この度の成果発表展「Weight of Light」におきましては、横浜・黄金町アートインレジデンスにて滞在制作をした最新作を発表いたします。イギリス研修中に大病し、長期間の治療とリハビリを終えるために成果発表展の時期が遅れましたが、その間に数多くの方々と出会い、貴重な経験を得ることに繋がりました。久しぶりの日本での発表にて、これまでの成果ならびに作品のさらなる進化をご鑑賞いただければ幸いです。
河合 里佳
| 会期 | 2018年1月31日(水)~2月24日(土) | 
|---|---|
| 開場時間 | 12:00~18:30(木曜-21:00) | 
| 休館日 | 月曜日火曜・祝日(日曜は予約のみ) | 
| 料金 | 入場無料 | 
| 会場 | nap gallery | 
| 主催 | 公益財団法人五島記念文化財団 | 
| 協力 | 三菱ケミカル株式会社 3M・スコットセーフティー 株式会社TRINC  | 
| 会期 | 2018年3月3日(土)~18日(日) | 
|---|---|
| 開場時間 | 11:00~19:00 | 
| 休館日 | 会期中無休 | 
| 料金 | 入場無料 | 
| 会場 | 黄金町エリアマネジメントセンター 高架下スタジオSite-Aギャラリー |