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平成26年度新人賞

谷保 玲奈 (たにほ れいな)

  • 受賞対象:日本画
  • 研修地:スペイン
  • 出身地:東京都出身 神奈川県在住

受賞者プロフィール

プロフィールは受賞時の情報を掲載しております

多摩美術大学日本画専攻卒業
多摩美術大学大学院美術研究科絵画専攻日本画領域修了

自然物に対しての驚異、圧倒。描くという行為は自分の中のあらゆる膨張と収縮を確認する作業でもあり、夢や記憶の断面を再構築していくことだ。細胞や血液に脈々と流れるあらゆる生き物の記憶に敬意を示し、それらの形や現象を借りつつ今を生きる自身の感情を表出させることを探求している。

主な個展は、銀座フォレスト(2009年/東京)、アートスペース羅針盤(2012年/東京)、小林画廊(2013年/東京)で「谷保玲奈展」を開催している。
「PLUS Tokyo Contemporary Art Fair」東京美術画廊(東京)「Christmas展」「三人展」「画廊の夜会」「 Beyond展」小林画廊(東京)、「三越Art Fair」日本橋三越(東京)、「Art Fair Tokyo 2011/2013」東京国際フォーラム(東京)など数多くの国内のグループ展に参加、また第20期佐藤美術館奨学生として「奨学生美術展」(東京)にて作品を発表している。海外では、「KIAF 2011」(韓国・ソウル市)、2011年から3年連続で「Art Taipei」(台湾・台北市)に展示している。

2014年には、「佐久市立近代美術館30周年記念所蔵名品選展 第3会期」佐久市立近代美術館(長野)の出展とARKO (Artist in Residence Kurashiki Ohara)により岡山県倉敷市で滞在制作、大原美術館(岡山)にて完成作品の公開を行う。

本財団助成による海外研修

2014年10月から多種多様な色と文化、宗教が折り合わさって出来た国、スペインを拠点に基礎となるデッサンを改めて勉強すること、蓄積された色をまた生きた色にし、絵の中で結合することを研究する。また近隣諸国へも出向き見聞を広め、その土地で根付く文化や色彩、形の断面を切り取り、日本人による新しい日本画を異郷の地で積極的に制作する。

これまでの主な受賞歴

2010第10回佐藤太清公募美術展 特選
2011碧い石見の芸術祭2011全国美術大学奨学日本画展 大賞
2012第5回東山魁夷記念日経日本画大賞展 入選

海外研修成果発表のご紹介

谷保 玲奈 美術新人賞研修帰国記念

海外、或は普段の生活圏とは異なる世界へ行くこと、それは普段意識しなかったもの、こと、現象と出会うチャンスに溢れている。

今回の展示作品「ウブスナ」はそれの答えのような作品で、「共鳴」は振り返るような作品となった。

出て来たものを見た時に改めて出会う。自分が何を感じてきたかを再認識する。

その土地の発する生物、無生物、風や匂いに宿っているもの。

特にマヨルカ島での自然に身を置く生活が今までの生活圏では感じたことのない、この世界との境界が無くなるような一体感を味わえました。

私は様々なウブスナとその都度、瞬間的に共鳴し、その中で残ったものが絵になります。

ずっと前からそこに存在する、出会ったものに敬意を払い、これからもずっと描かせてもらう。

濃密で貴い時間を頂けたこと、深く感謝致します。

谷保 玲奈

会期平成30年3月17日(土) ~ 4月22日(日)
開場時間11:00~18:00(Café小倉山は10:45~18:00)
休館日木曜日
料金入場無料
会場横浜美術館 アートギャラリー1 / Café小倉山
主催公益財団法人五島記念文化財団
横浜美術館(公益財団法人横浜市芸術文化振興財団)
協賛寺田倉庫、TERRADA ART ASSIST株式会社
制作協力PIGMENT
協力Café小倉山

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