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令和元年度新人賞

木坂 美生 (きさか みお)

  • 受賞対象:写真
  • 研修地:ニュージーランド・ネーピア
  • 出身地:東京都中野区出身 東京都狛江市在住

受賞者プロフィール

プロフィールは受賞時の情報を掲載しております

2003年 東京国際大学国際関係学部国際関係学科 養護学校教員課程 卒業(障害児教育)

本財団助成による海外研修

2019年5月よりニュージーランド・ネーピアを拠点に研修を開始。
大自然を背景としながら、1931年の震災によりアールデコ様式に再建されたという特殊な景観を持つネーピアにて、都市計画における違和感と調和を作品に落とし込む。
また、入植初期から移民により劇団が作られ、孤児の支援を目的とした募金集めのための公演が行われてきたという歴史的背景から現在も演劇の盛んなニュージーランドにおいて舞台美術を学び、空間を演出するという造形的な作品の創造も試みる。

海外研修成果発表のご紹介

木坂 美生 美術新人賞研修帰国記念

能楽師を祖母に持つ自身の原体験として「舞台」があったことから、研修地として、入植初期から移民により劇団が作られ、孤児の支援を目的とした募金集めのための公演が行われてきたという歴史的背景から現在も演劇の盛んなニュージーランドを選択し、土着の演劇文化に触れることを研修目的とした。

なかでも研修地としたネーピアは、1931年の震災以降、町全体がアールデコ様式に再建されたため、景観に合わせ、現代に至るまでも日常的にモボ・モガと言われた1920年代のスタイルに身を包む人々が闊歩し、それはニュージーランド全土を見渡しても、また他の国々と比較してもここでしかない生活様式を築いていた。

町がひとつの舞台として成立し、人々の日常的なふるまいにまで影響を与えていたのだった。

そうした固有の文化を目の当たりにしたことで、自身の作品が単なる構図だけの問題ではなく、舞台でも客席でもない場所からの視点であると気付き、それはつまり、幼い頃より慣れ親しんだ能の控えの間である「切戸口」に重なるのだと結論づけられた。

よって本展では、日常におけるドラマティックな風景をMA2Galleryで示し、日本古来からの文化である能楽からの視点に立ち返る作品をGallery Camelliaにて示す2会場同時開催とする。

木坂 美生

タイトルOn the Border
会期2022年11月15日(火)〜27日(日)
時間13:00〜18:00
休館日11月21日(月)
会場MA2Gallery
渋谷区恵比寿3-3-8
Gallery Camellia
中央区銀座1-9-8 奥野ビル502号
*新型コロナウイルス感染拡大の状況により入場制限または予約制となる場合があります。
会期中の最新情報は、Gallery CamelliaのHPをご確認ください。
*2会場同時開催
入場料無料
主催公益財団法人東急財団

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