平成8年度新人賞
※プロフィールは受賞時の情報を掲載しております
武蔵野音楽大学音楽学部声楽学科卒業。
卒業後、日本オペラ振興会オペラ歌手育成部第9期生として2年間研鑽を積む。
浦野りせ子、菊地英美、南條年章氏などに師事。
平成3年5月よりイタリアに渡り、ローマにて松本美和子、N・ボナヴォロンタ両氏のもとで研修。平成6年イタリア・サヴィリアーノ市歌劇場のオーディション「椿姫」のヴィオレッタで第2位入賞。翌7年ローマ市マンツォーニ劇場のオーディション「リゴレット」でジルダに合格、出演した。
国内でも平成6年、7年には、数多くのコンクールで受賞するなどその活躍には目を見張るものがある。
声質はソプラノ・リリコ・レジェロで、その高音部の微妙なピアニッシモで歌う表現力には定評があり、「リゴレット」ジルダ、「夢遊病の女」アミーナなどをレパートリーとしている。平成7年11月藤沢市民会館で行われた「ウィンザーの陽気な女房たち」のアンナ・ライヒで、その可憐な役柄を見事に演じ好評を博す。今後の海外での研修による成長が楽しみな歌手である。
平成9年3月から、イタリア・ローマで研修。
1994 | 第30回日伊声楽コンコルソ 第2位 |
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1995 | 第2回藤沢オペラコンクール 第3位 |
1995 | 第64回日本音楽コンクール 第1位および増沢賞、特別賞 |
1998年第11回チャイコフスキー国際音楽コンクール声楽部門・第1位を受賞し、一躍注目の的となり、国内外で数多くのオペラやリサイタルおよびコンサートなどで活躍する。99年新国立劇場「カルメン」のミカエラで本格的オペラデビューを飾り、2000年1月には最も得意とする「ルチア」のタイトルロールで藤原歌劇団デビューを飾り、期待に違わぬ歌唱で絶賛を博す。その後、新国立劇場小劇場オペラ・シリーズ「オルフェオとエウリディーチェ」のアモーレ、ロッシーニ協会設立5周年記念公演「ランスへの旅」のフォルヴィル伯爵夫人、東京フィル・オペラコンチェルタンテ「夜鳴きうぐいす」のナイチンゲール、01年新国立劇場・藤原歌劇団共催公演「ドン・カルロ」の天よりの声などで出演。本年3月には、藤原歌劇団「カプレーティ家とモンテッキ家」のジュリエッタを演じ、見事な歌唱で絶賛される。また、ビクターよりCD『至上のルチア』、『アリア』をリリースし、本年春には、日本歌曲のアルバム『さくら横ちょう』をリリース。近年、レパートリーを増やすと共に活動の場を拡げ、ますます多忙な演奏活動を展開している。
日時 | 平成14年7月12日(金) |
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開演 | 19:00 |
場所 | 浜離宮朝日ホール |
主催 | 財団法人 五島記念文化財団 |
ピアノ | 村上 尊志 |
A.ヒナステラ | 「5つのアルゼンチン民謡」 チャカレーラ 悲しみ ザンバ 子守唄 猫 |
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V.ベッリーニ | 歌劇「ビアンカとフェルナンド」より 『私の選択は貴方に喜んでいただけるでしょうか』 |
U.ジョルダーノ | 歌劇「王」より 『ある晴れた朝に』 |
J.トゥリーカ | 「カンション形式の詩」 献辞(ピアノ・ソロ) 忘れないで カンターレス 二つの恐れ 恋狂い |
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G.ドニゼッティ | 歌劇「アンナ・ボレーナ」より 『懐かしい故郷のお城に連れて行って』 |