平成17年度新人賞
※プロフィールは受賞時の情報を掲載しております
平成7年京都市立芸術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了。
大学在学中より光を扱うインスタレーション作品を手掛け始め、直径8m高さ6mの巨大な布製のオブジェに、渦巻きの映像を投影した彫刻作品「光の井戸 スイコマレルキモチ」でキリンコンテンポラリーアワード最優秀作品賞を受賞する。
平成13年に、光を空間全体にドット状に投影した京都芸術センターでの展覧会をかわきりに、映像や光を屋外空間へとプロジェクションする手法で空間を美しく変容させるサイトスピシフィックで大規模なライティングインスタレーションを多数手がける。
平成14年ART-EX大阪府芸術家交流事業派遣作家としてフランスで研修。
平成15年に丹下健三氏が設計した国連大学ライトアップ、平成16年に菊竹清訓氏のエキスポタワー跡地の光のインスタレーション、安藤忠雄建築研究所のシティハウス仙川ライトアップ、高松伸氏のキリンプラザ大阪でのライティングパフォーマンスなど、著名な建築家の作品を舞台にして建築界からも注目を集めている。また、自ら発明した幻影巻取機なるリアルタイム映像投影デバイスを用いる即興映像制作パフォーマンスにより、国内外の様々な音楽家やパフォーマーとのコラボレーション活動も勢力的に展開している。
そのほかの主な展示は、平成14年に「TOKYO ZONE」(パリ)、平成15年に「築城400年記念二条城ライトアップ」、「湊町アンダーグラウンドプロジェクト」(大阪)、「Morning Glory」(パリ)など国内外多数。
平成18年3月からフランス・パリを拠点に研修。
1995 | キリンコンテンポラリーアワード 最優秀作品賞 |
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2005 | 京都府美術工芸新鋭選抜展 最優秀賞 |
僕は小学校の卒業文集に
「絵を通じて、言葉を超えて、世界中の人々と繋がりたい」
としたためていました。
その夢を叶えてくれたのはこの五島記念文化賞でした。
オーストラリア・メルボルンで出会った沢山の子供たちの夢。
日豪交流年記念事業でおこなわれた僕の「夢のたね」プロジェクトではワークショップを通じてたくさんの子供たちに自分の夢を描いてもらいました。
その数、2万人!「ナースになって人を助けたい」と語ってくれたアボリジニーの少女の真剣な瞳が忘れられません。
また滞在先のポーランドでは、やっと自由に表現できる事を謳歌する若いアーティスト達と出会いました。同じようにその彼らの目も輝いていました。
国境を超え、文化が違っても世界中かわることなく大切な事はあるのだとアートを通じてあらためて知りました。
今回の帰国報告展では在外研修で得た市井の人々の普遍的な息吹を伝えたいのです。
我が子が誕生した時の喜びを収めた一枚の写真、誕生日を祝うホームビデオ。
画像に焼き付けられている「いのち」の愛おしさは勿論のこと、その「不在の存在」とも言うべきファインダーを覗いている人物の眼差しに思いを馳せて下さい。
高橋 匡太
会期 | 2019年11月22日(金)~2020年1月12日(日) *12月1日(施設メンテナンス)、12月28日~1月4日(年末年始)は休場 |
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時間 | 11:00~18:00 金・土・祝19:30まで *入場は閉場の30分前まで |
入場 | 500円(高校生以下入場無料)*高校生は要学生証提示 |
主催 | 公益財団法人東急財団、芸術文化振興基金 |
後援 | 横浜市文化観光局 |
協力 | 六甲オルゴールミュージアム、宇佐美合板株式会社、株式会社グッドアイ、スタジオ・ステップ、株式会社サンテクニカル |