平成14年度新人賞
※プロフィールは受賞時の情報を掲載しております
平成8年東京音楽大学研究科修了。
指揮を汐澤安彦、広上淳一、現田茂夫、津田雄二郎の諸氏に、ピアノを岡藤由希子、コントラバスを故小野崎充、音楽理論を有馬礼子、糀場冨美子の諸氏に師事。
平成6年より、ウィーン国立音楽大学マスタークラスでハンス・グラーフ、ユリウス・カールマン両氏に師事し、ディプロマを取得。修了演奏会で「春の祭典」ほかを指揮する。平成8年にイタリア・シエナ・キジアーナ音楽院の夏期セミナーで、チョン・ミュンフン、ユーリ・テミルカーノフ両氏のもと薫陶を受ける。
平成11年秋より文化庁派遣芸術家在外研修員として渡欧。バイエルン国立歌劇場、マルメ歌劇場(スウェーデン)において研鑽を積み、現在、バイエルン国立歌劇場専属第一指揮者の準・メルクル氏のアシスタントとして各オペラプロダクションに携わっている。
これまでに、「魔笛」「フィガロの結婚」「コシ・ファン・トゥッテ」「椿姫」「アイーダ」「ラ・ボエーム」「修道女アンジェリカ」などを指揮。また、ウイーン・プロアルテオーケストラ、カダケス・フェスティバルオーケストラ、東京交響楽団などのオーケストラを指揮。日生劇場、水戸芸術館、府中市民オペラ、船橋市民オペラ、市川オペラ振興会などで指揮者・副指揮者を務めている。
平成14年5月からイタリア・ローマで研修。
| 2001 | マゼール/ヴィラー国際指揮者コンクール アジア予選で代表に選出 |
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2005年、第1回バルトーク国際オペラ指揮者コンクール第3位入賞。以後、トリエステ・ヴェルディ歌劇場、パレルモのテアトロ・マッシモなどイタリアを中心に活躍。07年にはエジプト国立カイロ歌劇場の「アイーダ」とローマ・カラカラ野外劇場の「ロミオとジュリエット」「道化師」に日本人指揮者として初登場。カイロ歌劇場には翌年「蝶々夫人」で再登場した。08年には「椿姫」でフランスに、9月には「ドン・カルロ」で香港デビュー。来年1月より北イタリアのマントヴァ歌劇場音楽監督に就任し、ニューイヤーコンサートを指揮する。10月には同地ゆかりの「リゴレット」が予定されている。
| 日時 | 平成21年12月12日(土)、13日(日) |
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| 開演 | 12日(土)15:00 13日(日)13:30 |
| 場所 | めぐろパーシモンホール(大ホール) |
| 主催 | 学校法人 三室戸学園東邦音楽大学 |
| 共催 | 財団法人 目黒芸術文化振興財団 財団法人 五島記念文化財団 |
| 後援 | イタリア文化会館 目黒区教育委員会 東急グループ 株式会社 ヤマハミュージック東京 財団法人 ヤマハ音楽振興会 パイオニア 株式会社 |
| 総監督 | 畑中良輔 |
| 公演監督 | 佐浦國雄 |
| 指揮 | 吉田裕史 |
| 演出・振付 | Dario Ponissi |
| アルマヴィーヴァ伯爵 | 勝部 太(12日) | 佐藤泰弘(13日) |
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| 伯爵夫人 | 片岡啓子(12日) | 川口千咲子(13日) |
| フィガロ | 伊藤和広(12日) | 吉田 南(13日) |
| スザンナ | 鈴木慶江(12日) | 外山 愛(13日) |
| ケルビーノ | 松本美和子(12日) | 武藤直美(13日) |
| マルチェリーナ | 山崎明美(12日) | 石井 藍(13日) |
| バルトロ | 津田俊輔(12日) | 津田俊輔(13日) |
| バジリオ | 市山恵一(12日) | 小池康弘(13日) |
| ドン・クルツィオ | 柿沼丈太郎(12日) | 柿沼丈太郎(13日) |
| バルバリーナ | 岩見真佐子(12日) | 高橋遥香(13日) |
| アントニオ | 斉藤一平(12日) | 斉藤一平(13日) |
| 花娘1 | 畑田圭子(12日) 佐野真奈美(12日) | 榊原 葵(13日) 岡 真理子(13日) |
| 花娘2 | 大熊ちえ美(12日) | 横山聡子(13日) |
| W.A.モーツァルト | ダリオ・ポニッスィ | |
| チェンバロ | 久邇之宜 田中 梢 | |
|---|---|---|
| 合唱 | 東邦音楽大学 東邦音楽短期大学 東邦音楽大学東邦中・高等学校 東邦第二高等学校 目黒区民 | |
| 管弦楽 | 東邦音楽大学管弦楽団 目黒区民 | |
| 合唱指揮・副指揮 | 苫米地英一 | |
| 副指揮 | 加門伸行 | |
| 装置 | 水谷雄司 | |
| 衣装 | Hiroco Oucci | |
| 照明 | 町田裕之 | |
| 舞台監督 | 徳山弘毅 | |
ローマ在住の指揮者、吉田裕史さんが来年1月、オペラ公演で定評のある、イタリア北部のマントバ歌劇場の音楽監督に就任することが決まった。契約は2010年から2年契約で3年の延長が可能な内容。日本人がイタリア歌劇場のトップに立つのは史上初めて。
吉田さんは05年、バルトーク国際オペラ指揮者コンクールで3位に入賞。07年にはローマのカラカラ野外劇場で「道化師」を、エジプト国立カイロ歌劇場でベルディ作曲「アイーダ」を指揮、マントバ歌劇場の支配人から直接スカウトされた。吉田さんは「地道な活動を評価していただいたのだと思う。うれしい」と話していた。
北海道生まれ、千葉県船橋市育ち。東京音大指揮科を卒業し、ウィーンやシエナなどで学んだ。
02年の五島記念文化賞オペラ新人賞受賞を機に、ローマに拠点を移した。
毎日新聞 2009年9月14日(月) 夕刊