平成4年度新人賞
※プロフィールは受賞時の情報を掲載しております
昭和45年埼玉県立熊谷工業高校卒業。
卒業後、会社勤めをするかたわら独学で美術、音楽、演劇、舞踊などを学ぶ。
昭和53年「第12回日本国際美術展」での佳作賞受賞を皮切りに、「国際ビデオ・アート展」「第4回東京展」「第5回神奈川版画アンデパンダン展」などに出品。
昭和55年に伊志井画廊で初個展を開催。
昭和57年より廃物を利用した音具の制作をはじめライブハウスに出演したり、「音のオブジェ展」(昭和58年:青山アート・サロン)、「廃物オブジェ・コンサート」(昭和59年:駒井画廊)、「音のパフォーマンス展」(同年:池袋・西武ギャラリー)と次々に個展を開催。
昭和59年の「第1回オブジェ展」(渋谷パルコ)では奨励賞を受賞。
その後も、14回の個展を開き、「アトリエ・ヌーボー・コンペ」「東京野外現代彫刻展」などに出品して10回受賞するなど¨サウンド・オブジェ¨の制作発表で活躍している。
平成4年12月から東南アジア諸国を歴訪し、民族芸能の研究を行う。
松本 秋則「バンブー族の祭り」
村田 真(美術ジャーナリスト)
松本秋則の作品を粗描してみよう。竹、木材、和紙といった自然素材で骨格を組み立て、そこにモーター、ゼンマイ、プロジェクターなどを仕掛けて、光をともし、風を送り、音を出すというインスタレーションだ。観客はその中を巡り歩くことで、様々に変化する光や音を五感で体感できる。といってもテクノロジー・アートと呼ぶにはあまりにローテクであり、インタラクティヴ・アートというほど偉そうなものではない。確かに参加型・体験型の作品には違いないが、そんなカテゴライズを無効にするかのような野性の力が、彼の作品から漂ってくるのだ。
(寄稿より)
日時 | 平成7年9月1日(金) ~ 29日(日) |
---|---|
場所 | ストライプ・ハウス美術館(六本木) |