令和2年度新人賞
※プロフィールは受賞時の情報を掲載しております
2015年 東京音楽大学大学院音楽研究 声楽専攻オペラ研究領域修了
2018年 新国立劇場オペラ研修所 第18期修了
2020年11月よりイタリア・ミラノを拠点に研修を開始。
ルチアーナ・セッラ氏が監修するアカデミーにて、ベルカント作品の伝統的な様式、舞台空間に適した歌唱法、表現法、深い作品解釈について研修し、発展に努める。イタリアをはじめヨーロッパでのマスタークラス、ヤング・アーティスト・プログラム、コンクール、オーディション等に積極的に挑戦・参加し、国際的な活躍に繋がるようヨーロッパで研鑽を積む。
2018 | 第87回日本音楽コンクール声楽部門(歌曲)入選 |
---|---|
2018 | 第12回マグダ・オリヴェーロ国際声楽コンクール 第3位・特別賞 |
2019 | 第1回ニコラ・マルティヌッチ国際声楽コンクール ファイナリスト・第5位 |
この度、多くの皆さまのお力添えをいただき、東急財団主催「五島記念文化賞オペラ新人賞研修記念リサイタル」を東京・紀尾井ホールで開催させていただく運びとなりました。
2020年に五島記念文化賞オペラ新人賞を受賞し、同年12月よりイタリア・ミラノを拠点に約一年間の海外研修をいたしました。コロナの問題で多々困難と感じる時期でありましたが、常に対策を考えながらレッスンと研修に励んで参りました。
研修では、イタリア・ベルカント唱法の伝承者であるルチアーナ・セッラ氏の下で、声を用いてクリアで繊細な言葉の表現、遠くの客席まで無理なく届ける呼吸法を使ってフレージングを丁寧に紡ぎ、より自然でシンプルに、ダイレクトに前に表出される歌唱法を学びました。
指揮者マルコ・ベレッタ氏のレッスンも定期的に受け、舞台空間に適しているイタリア語の発語・発音、役や作品を楽譜から解読する能力がいかに大切かを学び、ソプラノのニーノ・マチャイゼ氏からは今の劇場で通用する“役の魅せ方”についてアドバイスをもらい、セッラ氏と対比しながら自身の演奏に活かしております。
積極的にコンクールやオーディションにも参加し続け、2021年秋にイタリア・ヴィテルボで開催された“Premio Fausto Ricci”国際コンクールでは、ドニゼッティ作曲『ドン・ パスクワーレ』ノリーナ役に抜擢されイタリア各地の劇場に出演し、その後もさまざまな役を演じる機会に繋がります。2024年11月には、日生劇場ドニゼッティ作曲『連隊の娘』公演のタイトルロール・マリー役を演じ、改めて海外研修中に思い描いていた日本でも、ベルカント・オペラ作品を素晴らしいプロダクションで本格デビューする事ができ、私自身にとって大変意義深く光栄に思っております。
今回のプログラムは、既にデビューした『ドン・パスクワーレ』『連隊の娘』と、セッラ氏から託していただいた『サン・ドミンゴ島の狂人』などのドニゼッティ・オペラおよび歌曲作品を中心に、ベッリーニ、メルカダンテの作品も含め、ベルカント時代を見渡していただける構成になっており、研修中に大切に学んだ私の重要なレパートリー作品です。海外研修、その後の活動の一つの成果として、信頼するピアニストの篠宮久徳さんとともに皆様にご披露させていただきます。
ベルカント、そしてドニゼッティの世界を、紀尾井ホールの素晴らしい空間でお楽しみいただけましたら幸いです。
砂田愛梨
砂田 愛梨 オペラ新人賞研修記念リサイタル (PDF:4 MB)
日時 | 2025年2月19日(水) |
---|---|
開演 | 19時 |
会場 | 紀尾井ホール |
ピアノ | 篠宮久徳 |
主催 | 公益財団法人東急財団 |
企画・制作 | 株式会社ピュアハーツ |
後援 | NPO法人 音楽で日本の笑顔を |
入場料 | 全席指定:一般4,500円、学生3,500円 |
問い合わせ | キャピタルヴィレッジ 03-3478-9999 |
チケット | チケットぴあ(Pコード:274-799) ローソンチケット(Lコード:34348) イープラス CNプレイガイド キャピタルヴィレッジ 03-3478-9999 |
*未就学のお子さまの同伴、入場はご遠慮ください。
*出演者及び曲目は一部変更になる場合もありますので、予めご了承ください。