ごあいさつ 五島記念文化財団理事長 横田二郎
本日、財団の設立満10年を記念いたしまして、ここBunkamuraオーチャードホールで「ガラ・コンサート」を開催する運びになりました。
東急グループの会長故五島昇の事績を記念して、当財団を設立いたしました。故人は卓越したリーダーシップで経営手腕を発揮し、芸術、文化、スポーツ等の幅広い分野でも時代の先見性を以て、大変熱心に携わり、浅利慶太、石原慎太郎、弘世現各氏と日生劇場の誕生に尽力しました。また、東急グループの21世紀への橋渡しとして、文化の発信地・Bunkamuraを創設いたしました。個人の遺志を継承し、芸術・文化の分野での有望な新人への顕彰・助成を行い28名にオペラ新人賞を差し上げ、地域において創造的で優れた文化活動を行っている、85のオペラ公演などに助成を行い、日本の文化の向上・発展に寄与いたして参りました。新人賞を受賞された皆さんは、世界の各芸術分野で活躍されています。「10周年記念」も受賞者の皆様よりご提案をいただき「何とか実現できないものか」と考えまして、本日、はからずも開催の運びになりましたことを、誠にうれしく思います。この度の記念事業にあたり、多大なるご協力を各方面より賜りましたことを厚く御礼申し上げます。また、日頃より、ご指導くださる選考委員、財団の役員・関係各位及びご支援くださる企業や皆様方に厚く御礼申し上げます。これからも引き続きご支援をよろしくお願い申し上げます。本日の「ガラ・コンサート」は15名のオペラ歌手の「ベスト・パフォーマンス」のご披露ですが、スタッフの皆さんにも裏方としてお手伝いいただきました。コンサートを心よりお楽しみいただきたいと思います。
日時 | 平成12年9月16日(土) |
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場所 | Bunkamura オーチャードホール |
開演 | 14:00 |
主催 | 財団法人 五島記念文化財団 |
協力 | Bunkamura |
指揮 | 北原 幸男 |
管弦楽 | 東京フィルハーモニー交響楽団 |
W.A.モーツァルト | 歌劇「フィガロの結婚」より序曲 歌劇「フィガロの結婚」より『準備はできた、少し目を開けて』 若林勉(バス) |
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G.ヴェルディ | 歌劇「椿姫」より『ああ、そは彼の人か』 大岩千穂(ソプラノ) |
G.ドニゼッティ | 歌劇「ルチア」より『ルチアの部屋から』 田島達也(バス) |
G.プッチーニ | 歌劇「蝶々夫人」より『ある晴れた日に』 岡崎他加子(ソプラノ) |
G.ドニゼッティ | 歌劇「ファヴォリータ」より『さあ、レオノーラよ』 柴山昌宣(バリトン) |
C.C.サン・サーンス | 歌劇「サムソンとデリラ」より『あなたの声に心は開く』 栗林朋子(メゾ・ソプラノ) |
G.ドニゼッティ | 歌劇「ルチア」より『我が祖国の墓よ』 上原正敏(テノール) |
L.バーンスタイン | 歌劇「キャンディード」より『着飾って、きらびやかに』 佐藤美枝子(ソプラノ) |
G.ロッシーニ | 歌劇「セヴィリアの理髪師」より『陰口はそよ風のように』 久保田真澄(バス) |
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G.ヴェルディ | 歌劇「運命の力」より『神よ平和を与えたまえ』 立野至美(ソプラノ) |
U.ジョルダーノ | 歌劇「アンドレア・シェニエ」より『ある日、青空をながめて』 福井敬(テノール) |
V.ベッリーニ | 歌劇「カプレーティとモンテッキ」より『おお、幾たびか』 高橋薫子(ソプラノ) |
G.ヴェルディ | 歌劇「運命の力」より序曲 |
G.ヴェルディ | 歌劇「リゴレット」より『女心の歌』 藤川泰彰(テノール) |
F.レハール | 歌劇「ジュディッタ」より『熱き口づけ』 塩田美奈子(ソプラノ) |
G.プッチーニ | 歌劇「トゥーランドット」より『誰も寝てはならぬ』 田代誠(テノール) |
G.ヴェルディ | 歌劇「椿姫」より『乾杯の歌』 出演者全員 |