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No.199 研究課題 / Project

多摩川人工わんどの変遷と生息環境の評価および保全に関する研究Transition of Tamagawa Artificial Side Pool and Evaluation of Its Ecological Environment

学術研究
Academic Research
No.199
代表研究者
Principal Investigator
玉井 信行
Nobuyuki Tamai
所属(採択当時)
Affiliation
東京大学大学院工学系研究科教授
The University of Tokyo
研究内容要約
Research Summary
人工わんどは魚類をはじめとする生態系にとって良好な生息場となる。 本研究で対象とした、わんどは造成後約5年が経過し、水質の富栄養化 によりその良好な環境が損なわれつつある、形状測量、水質調査および 魚類調査を数回にわたり実施して現状を把握するとともに維持管理方法 の提言を行った。 調査の結果、わんどの底に栄養塩を高濃度で含んだ堆績物が大量に つもっていることがわかり、夏場には深部の貧酸素化をもたらして魚類が 住めない状態になっていた。 この堆積物対策が水質保全の鍵となる。魚類調査の結果から、わんどは 本流の淵の機能を果していることが明らかになっており、水質さえ良好に 保全すれば、わんどは生態系にとってきわめて有利な場所となる。 わんどは出水時に上流端から越流する構造になっているが、この越流は 堆積物をフラッシュアウトするには不十分である。 人為的に堆績物を管理することにより、わんどの機能を保全できる。

Side pools in rivers provide good habitats for fish. The side pool studied here was constructed 5 years ago and eutrophication is going on. Its topography, water quality and fish fauna were surveyed. We found that the bed of this side pool (1.5m thick) is highly eutrophicated with nitrogen. Many fish were found in the side pool. Those fish use the side pool as a part of main channel. The side pool is a wonderful place for them except for its water quality. Bed quality management would be the best way to control the water quality.We surveyed bird life in the estuary basin of the Tamagawa River
共同研究者
Collaborators
河原能久・黄光偉・松崎浩憲・生方悠・白川直樹

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