五島記念文化賞 (平成21年度新人賞)
梶井 照陰 かじい しょういん
写真 新潟県出身 佐渡島在住下記プロフィールは受賞時の情報を掲載しております
平成11年高野山大学密教学科卒業。16歳の頃より写真雑誌などで作品を発表し始める。平成7年~11年、高野山で修行。現在、佐渡島にて真言宗の僧侶をするかたわら、ベトナム、カンボジア、タイ、パプアニューギニア、イギリス、中国など、世界各国を訪ね、積極的に取材して歩く旅を続け、都市生活が辺境地域に与える深刻な影響について写真を通して発言を行う若手写真家のひとりとして注目される。
佐渡の波を撮り続けたシリーズ『NAMI』で一躍注目を集め、多くのメディアに取り上げられる。それに加え、今後10年以内で消滅する恐れのある日本各地の集落を取材し、いまだ各地に残る“原風景”に接し、フォト+ルポルタージュとして一冊にまとめた『限界集落-Marginal Village』を発表している。
現在の中国は、急激な経済成長により都市と農村の差が拡大し、高齢化率も上昇してきている。このため農村は華やかな都市の発展の影に隠れた存在となっている。若者の姿が消え、土地固有の文化が失われ、現在の日本のように集落が寂れつつある。成長の激流のなかで失われていく“何か”を自らの感覚で写し取る、今後はその視点をアジアにも向けることを目指している。
平成16年「第1回フォイル・アワード受賞記念展」(リトルモア・ギャラリー・東京)にて初個展。平成17年~平成20年にはシリーズ「NAMI」で個展(佐渡博物館・新潟、エプサイト・東京、銀座コマツ・アートスペース・東京、新潟市新津美術館・新潟)。平成20年「限界集落」(FOIL GALLERY・東京)、平成21年「四ヶ村」(東北芸術工科大学図書館ガレリアノルド・山形)にて個展。平成17年「Landscape」(Gana Art Center 韓国・ソウル)平成18年「Whisper not !」(Huis Mareille オランダ・アムステルダム)平成19年「水の情景 モネ、大観から現代まで」(横浜美術館・横浜)、「Spitting Image - a group of photographers」( V1 gallery デンマーク・コペンハーゲン)などグループ展も多数。
本財団助成による海外研修
本年5月から中国(上海・ハルピン)を拠点に中国の農村地域の失われていく文化や生活様式、原風景を体感し、独自の視点で表現することを目的として研修する予定。
これまでの主な受賞歴
2004 | 第1回フォイル・アワード 受賞 |
2005 | 日本写真協会賞新人賞 受賞 |
平成21年度五島記念文化賞
名前をクリックするとプロフィールが御覧頂けます。
部門 | 名前 | 受賞対象 | 所属(受賞時) | 研修地 |
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オペラ | 田尾下 哲 | 演出 | ドイツ・ベルリン | |
オペラ | 小野 和歌子 | メゾ・ソプラノ | イタリア・ローマ | |
オペラ | 笛田 博昭 | テノール | イタリア・ミラノ | |
美術 | 梶井 照陰 | 写真 | 中国 | |
美術 | 手塚 愛子 | 現代美術 | ドイツ・ベルリン |
梶井 照陰 美術新人賞研修帰国記念 写真
中国の東北地方に位置するハルビン。
13億人の人口のうち、500万人が住んでいる。
沿海部からやってきた開発の波がこの街にも及び、古い下町が次々と壊された。
ハルビンに滞在した3年間。
開発のただ中で出会った、下町の人々と町の様子を展示したいと思っている。(梶井照陰)
日時 | 平成24年11月3日(土) ~ 11月18日(日) |
場所 | 横浜美術館アートギャラリー1(神奈川) |
日時 | 平成24年12月1日(土) ~ 12月23日(日) |
場所 | フォイル・ギャラリー(京都) |
平成24年度 海外研修成果発表のご紹介
柴田真郁(オペラ) 指揮 | |
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日時 | 平成25年2月10日(日)・ 11日(月・祝) |
場所 | 東京文化会館(上野) |
梶井照陰(美術) 写真 | |
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日時 | (1) 平成24年11月3日(土) ~ 11月18日(日) (2) 平成24年12月1日(土) ~ 12月23日(日) |
場所 | (1) 横浜美術館アートギャラリー1(神奈川) (2) フォイル・ギャラリー(京都) |
志田雄啓(オペラ) オペラ演奏会形式 | |
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日時 | 平成24年9月19日(水) |
場所 | 渋谷区文化総合センター大和田 さくらホール |
砂川涼子(オペラ) ソプラノリサイタル | |
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日時 | 平成24年6月22日(金) |
場所 | マティダ市民劇場(沖縄・宮古島) |