Report Detail - 「奥多摩VCボランティア会だより 2011年5月」
「風薫る栃寄渓谷 自然観察ハイキング」
本番当日は例年より早い梅雨入りと、台風2号が近づいてきたところから、滑りやすい渓谷歩きは危険と判断し中止となりました。今回は、私たちスタッフが下見をした栃寄沢の様子を報告します。
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境橋バス停を降りると、そこはもう圧倒されるような緑の世界です。白いウツギの花がさわやかに咲き乱れ、ウリノキの花はそっと揺れています。 イチゴの実も、サワシバも、鳥の声も、みんな元気いっぱいに春の歌を歌っているようです。栃寄沢へ入ると、緑のトンネルです。ウワバミソウ、ラショウモンカズラ、クワガタソウ、ツルカノコソウ、早春の花と交替して、涼やかな色どりの花が次々と私たちを迎えてくれます。 ヤマメも見えました。いくつもの桟橋を渡って、1時間ほどでゴハンギョウの滝に着きました。以前より水量が減ったようにも感じました。地震の影響でしょうか? トチノキの巨木があるトチノキ広場で昼食、ホウチャクソウも花盛り。女王様のような白い花をつけたホオノキ、大きなハナイカダの木やヒメコウゾの花も楽しめました。山全体がいきいきと命の輝きで光っているようでした。今回の雨天中止については本当に残念ですが、美しい奥多摩の5月は、ずっと繰り返し訪れてくれるのですから、ゆっくりと次のチャンスを待ちたいと思います。 ( 報告者:奥野夏子)