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一般研究成果リスト

一般研究詳細

研究課題

御岳山地域 ニホンジカ生息調査〜絶滅危惧種レンゲショウマの群生地を守るために〜

一般研究 No.229
代表研究者 田畑 伊織
所属(当時) かもしかの会東京 代表
研究内容要約

御岳山地域におけるシカの生息状況と、シカによるレンゲショウマの採食状況を明らかにすることを目的とし、野外調査を行った。

表参道や日の出山、ロックガーデン等、多くの場所で個体目撃やフィールドサイン(糞や植物採食の跡等)が確認されたことから、広範囲にわたりシカが生息していると考えられる。2016年では昼間の時間帯にもシカが確認された。センサーカメラ調査では、富士峰園地、長尾平、神苑の森においてほとんどの月で確認された。

富士峰園地における植生調査では76種の草本と木本で採食痕がみられた。その中には希少種であるレンゲショウマ、カタクリ、タカオヒゴタイが含まれていた。

御岳山域におけるレンゲショウマの生息状況とシカによる採食状況を把握するためにコドラート調査を行った。被食個体密度や被食率が高い調査区も見られた。特に5月にシカよる採食圧が高くなることが分かり、5月以降に個体サイズが小さくなる調査区も見られた。富士峰園地では防獣柵設置前よりも柵設置後に個体密度が高くなった。シカの採食圧が無くなり、個体密度が高くなったことが推測される。

また開花個体や種子を生産した個体が少ない調査区や小型の個体が多くを占める調査区も見られた。このような小さな個体群に対してはシカによる採食圧は脅威になると考えられる。


共同研究者

井口 三月

筒井 千代子


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