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一般研究成果リスト

一般研究詳細

研究課題

多摩川流域におけるカメ相の変遷

一般研究 No.221
代表研究者 佐藤 方博
所属(当時) 認定NPO法人生態工房 事務局長
研究内容要約

多摩川流域及び東京都内における淡水性カメ類の分布を明らかにするために、①河川踏査による目視調査、②市民からのカメ目撃情報の募集を行った。また年代ごとのカメ類の分布の変遷を明らかにするために、②及び、③資料調査を行った。これらの結果から、生息が確認された在来・外来のカメ種について、年代別の生息分布図を作成した。当地における在来カメ類の現況、外来カメ類の侵入年代や分布拡大の経過などについて考察した。

ニホンイシガメの太平洋側の分布は関東地方が北限とされているが、関東では千葉県を除き分布状況が明らかにされていなかった。本研究によって多摩川流域にニホンイシガメ個体群が分布していることが明らかになった。確認された場所ではいずれも個体密度が低く、脆弱な個体群であった。本報告がニホンイシガメの地域絶滅を防ぐための資料として活用されることが期待される。

クサガメは関東地方には戦前は定着していなかったと考えられている。しかしそれを明らかにした研究はなかった。本研究でのクサガメの初出が1960年代だったことから外来性がさらに濃厚になった。またミシシッピアカミミガメが個体数・分布域の両方において、在来カメを圧倒している現状が明らかになった。本報告が在来種の保全及び外来種対策を進めるための資料として活用されることが期待される。


共同研究者

片岡友美、金炫禛、岩本愛夢


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