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一般研究成果リスト

一般研究詳細

研究課題

多摩川中流域におけるカヤネズミ生息情報マップの作成と保全の提言

一般研究 No.235
代表研究者 井上太志
所属(当時) 自然観察活動チームWild Lives Watchers 代表
研究内容要約

多摩川中流域の河川敷を対象に、40箇所の区画を設け、初年度2016年6月19日~11月26日、次年度2017年6月10日~12月3日に球巣調査を実施した。その結果、全16箇所、全91巣が2ヶ年の調査で確認された。巣材はオギが最も多く、全体の86.8%を占めており、架巣高は全体平均70.8%と高い位置に架巣される傾向が見られた。浅川との合流点付近より下流側では巣が確認されなかった。

多摩川の日野市付近河川敷に区画を設け、2017年10月25日、29日、30日の計3日出水後の再営巣状況調査を実施した。その結果、7日後の調査で再営巣が確認された。

多摩川の日野市付近河川敷に自動撮影装置を、第一回2016年10月9日~10月16日、第二回2017年4月8日~5月14日、第三回2017年10月30日~11月11日の計3回設置した。その結果、それぞれ55回、25回、0回が得られた。撮影時間帯は、第一回は日没後4~7時間、第二回は日没後8時間と深夜に多く活動が見られ、最も早い活動時間は日没後16分であった。


本調査の結果及び得られたデータを元に作成したカヤネズミの生息情報マップは、国土交通省関東地方整備局京浜河川事務所多摩出張所など河川管理計画に関与する各方面へ提出し、今後河川整備が行われる際にカヤネズミへの配慮が行われるよう啓発し、必要に応じて実際の保全検討等に関与していく予定である。また、詳細なデータは多摩川に関連する各種団体へ提供し、今後の多摩川における生物資源情報の活用に生かされるよう普及していく予定である。


共同研究者
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