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一般研究詳細

研究課題

埼玉県での多摩川の水利用―野火止用水―

一般研究 No.227
代表研究者 小坂 克信
所属(当時) 産業考古学会理事、水車と臼分科会代表
研究内容要約

野火止用水は、承応4年武蔵野台地上の高台に開発された新田村に給水するた めに開削され、下流の灌漑にも使用された。今回の調査では、資料の制約があるものの野火止用水が飲料水・生活用水、田用水、水車の動力などとして、昭和になり水道の普及や宅地化などにより水利用を止めるまで、江戸時代からどのように利用されてきたのか、明らかにすることができた。また、埼玉県側の資料が入手できたことから、明治8年頃から続く上流(東京都)との水争いを両方の立場から描くことができた。両者の対立は明治41年別樋になるまで続くが、水賦金の高額賦課や村山貯水池による水量減少などの問題には、他の用水組合と協力して取り組んでいる。また、上流との水争いの間、野火止用水組合の中では水配分をめぐる争いや水車設置に関するトラブルなど複雑な動きがあるのがわかった。さらに、今回、用水組合成立以前の管理・維持や組合会の成立過程、その後の活動など、主に明治から大正にかけての働きが明らかになった。


共同研究者
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