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一般研究詳細

研究課題

「多摩の物語」(民話・昔話)の掘り起し調査と“語り”の実演

一般研究 No.223
代表研究者 平野 啓子
所属(当時) 美しい多摩川フォーラム 副会長・教育文化部会長
研究内容要約

多摩川流域の土地に古くから伝わる民話や昔話を掘り起すため、多摩川上・中・下流域を3班編成(調査メンバー・10人)で実際に現地を訪れ、地元の方に対する聞き取り調査や郷土博物館等の資料から、資料整理・取りまとめ会合を通じて、「多摩の物語」としてまとめました。調査対象地域は、羽村市、八王子市、日野市、小平市、小金井市、三鷹市、多摩市、府中市、調布市、狛江市、大田区、川崎市の12区市とし、調査日数は、延べ139日(平成26年5月~平成27年3月)となりました。

平成27年3月4日には、「多摩の物語」として“語り”の実演『「多摩の物語」の語り会』を、羽村市生涯学習センター(ゆとろぎ・小ホール)で開催し、同時に、安心・安全な暮らしに欠かせない防災の必要性について、“語り”を通じて訴えました。来場客は180人を超え、参加されたお客さまから、「全ての語りを興味深く聞くことができた。機会があれば、歴史を感じながら、多摩川沿いを河口まで歩いてみたい。」「学校や保育園の子どもたちにも聞かせてあげたい。」「語りの人たちは、その土地のことを良く調べていて感心した。」「素材がどれも素晴らしいと思った。テレビなどでは味わうことのできない人間の声の魅力を感じた。」等の感想をいただきました(アンケート結果より抜粋)。

平成27年度は、語り会を実施した内容を踏まえ、さらに資料整理を進め、「多摩の物語」の小冊子を制作、平成28年3月1日に完成しました。美しい多摩川フォーラムでは、「水環境を守りながら、地域経済の活性化に取り組み、次代を担う子どもたちへの教育を通じて、多摩圏民が生きがいをもって暮らせるような“持続可能な地域社会”を実現する」ことを目指し、経済、環境、教育文化を運動の3本柱に据えて「美しい多摩づくり運動」を展開しています。その際、フォーラムでは、基本計画『美しい多摩川100年プラン』を立案し、「緩やかな合意」を踏まえながら、官民広域連携・協働推進による地域づくり運動を実践しています。その中で、教育文化軸の事業活動に位置づけられた「多摩の物語」の語り活動は、多摩の地域に古くから伝わる民話や昔話を掘り起こす形で実地調査を行い、「多摩の物語」として、芸術的な味付けをした“語り”の実演を通じて、地域に暮らす人々に歴史や文化への関心を持っていただくと共に、次代を担う子どもたちの郷土愛を育むことができます。また、多摩川流域の災害の歴史を学ぶことから得られる教訓をもとに、安心・安全な暮らしの視点から、防災についての“語り”を通じて、地域の人々が防災への認識が高まることが期待できます。

また、「多摩の物語」の小冊子は、多摩川流域の公民館や図書館ほか、教育関連施設等に配布することで、地域の人々に普及させていくことが期待されます。


共同研究者

稲垣 昂志、加古 万里子、川井 方子、冨田 和美、富田 元子、馬場 エリカ、柳澤 淳子、山田 圭一、渡辺 真記


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