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学術研究詳細

研究課題

多摩川集水域における底質中の放射性セシウムの 30 年後を見据えた挙動解析

学術研究 No.326
代表研究者 小池 裕也
所属(当時) 明治大学理工学部 専任講師
研究内容要約

福島原子力発電所事故由来の放射性セシウム(137Cs (半減期:30 年))のモニタリングは、「環境中における放射性物質の中長期的な変動追跡の重要性」「より低濃度な汚染状況の把握の必要性」という観点から重要である。本研究では、多摩川集水域の本流と支流で合計 50 地点で河川底質を採取し,低線量域での放射性セシウムの挙動解析を行った。予備濃縮技術と逐次抽出技術を組み合わせた分析手法を提案することで、底質中放射性セシウムの高精度なモニタリングを実施した。多摩川の上流から下流までモニタリングした結果、上~中流域の本流に比べて支流と下流域で底質中放射性セシウム濃度が高い傾向にあることが確認できたため、河口域への移行が推測される。宿河原での定点観測からは、雨水による出水時に底質中放射性セシウム濃度が、平水時の 2 ~ 3 倍程度高くなることがわかった。これらの結果は、雨水により中流域から本流への放射性セシウムの流入が起こっていることを示唆している。


共同研究者

萩原 健太


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