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学術研究詳細

研究課題

多摩川河口域に飛来する野鳥の保護にむけた寄生虫感染状況の調査

学術研究 No.333
代表研究者 彦坂健児
所属(当時) 千葉大学大学院医学研究院感染生体防御学領域 特任講師
研究内容要約

多摩川河口域の干潟は、年間約20,000羽の野鳥が飛来しラムサール条約に定められている1%以上の種が生息することから、野鳥保護の観点から重要な地域となっている。野鳥が致死となる感染症の一つとして寄生虫感染症が知られているが、多摩川流域の野鳥の寄生虫感染状況はよくわかっていない。そこで我々は、野鳥糞便を用いた寄生虫感染状況の調査を実施した。採取した401検体の野鳥糞便について浮遊法による検査を行ったところ、原虫オーシストおよび蠕虫卵が、それぞれ38検体(9.5%)および13検体(3.2%)から検出された。また、寄生虫の検出率は湿潤な環境で採取した糞便で高かった。次に、それぞれの糞便を排泄した鳥類種をDNAの塩基配列を決定することで同定したところ、15の鳥類種が同定され最も寄生虫感染率が高かったのは群棲する性質をもつアメリカタヒバリであった。以上は、湿潤な環境および群棲が寄生虫感染と関係していることを示唆する。


共同研究者

野呂瀬 一美


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