環境

学術研究成果リスト

学術研究詳細

研究課題

多摩川周辺に残る里山の植生の類型化に関する研究

学術研究 No.315
代表研究者 鈴木 貢次郎
所属(当時) 東京農業大学 地域環境科学部 造園科学科 教授
研究内容要約

近年,都市近郊の里山の面積は,孤立・分断化によって年々縮小している。このような里山の植生は,人為的な影響を強く受け,より詳細な植物の記録が必要とされるが,全植物の調査を行うことは不可能である。一方,都市近郊の里山には,未記録の巨木が数多く生育しているが,環境の悪化による巨木の活力の衰えも散見され,一刻も早くその種や大きさ等の記録が必要である。里山の定義は曖昧であるが,本研究では「自然緑地」の概念に近いものとして捉え,1.研究対象地の「里山」が,どのような地形に成立しているのかを調べ,あわせて面積を求めた。2.複雑な地形を成すことが多い多摩川周辺の里山において,特定の種(例えばジャノヒゲ)が特定の地形に多い要因(光や水分)や,アズマネザサの刈込み等の人為的な影響について調べた。3.都市近郊に生育する「巨木」に着目して81 箇所の里山を踏査し,41 種,1072 本(株)の巨木の種別の本数,最大幹周,幹周の総和を因子として,里山を類型化した。4.各里山で報告されている植物リストの文献を集め,一覧表をつくった。5.里山の植物の生育に及ぼす諸要因に関する踏査を行い,各里山を最も特長づける因子と考えられたヤマザクラの巨木下で,管理状態との関係を明らかにするために,植生調査を行った。また,多くの里山には,これまで長く人と関わってきたと思われる信仰対象があり,その有無を調査した。


共同研究者

亀山慶晃 東京農業大学地域環境科学部・植物生態学


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