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学術研究成果リスト

学術研究詳細

研究課題

多摩川中流部における樹林伐根跡地の植生変化と立地との関係

学術研究 No.330
代表研究者 和田 美貴代
所属(当時) 熊本大学薬学部 准教授
研究内容要約

多摩川中流部の四谷本宿床止から浅川合流点間の右岸の河川敷において、礫河原自然再生事業の一環として行われた北米原産のハリエンジュ林と中国原産のニワウルシ林の伐根跡地およびにシバ草地の表土剥ぎ取り跡地に再生してくる植物種を4年間にわたりモニタリングした。また地形と堆積物およびに土壌水分の調査を行い再生植生との関係を検討した。その結果、外来樹種の伐根跡地に、土壌粒径組成や土壌水分条件の違いに応じて異なる礫河原植物が侵入することが分かった。すなわち、カワラケツメイ、カワラサイコ、カワラヨモギは堆積物が細粒で土壌水分条件のよい地点に、マルバヤハズソウ、ヤハズソウは堆積物が粗粒で土壌水分含有量が比較的低い地点に生育が確認された。一方で、ハリエンジュやニワウルシも、伐根に際し地中に残存した根から根萌芽で再生し、とくに土壌水分条件の良い立地で旺盛な成長を見せた。礫河原植物は木本種やクズなどの成長に伴って被度が低下しことから、それらを定着させるためには木本種やクズなどを積極的に除去していく必要があるといえる。


共同研究者

長岡 総子

奥田 重俊


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