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学術研究詳細

研究課題

多摩川上流域における落葉分解性水生不完全菌類の多様性とその落葉破砕食水生昆虫に対する意義の解明

学術研究 No.332
代表研究者 佐藤大樹
所属(当時) 国立研究開発法人森林研究・整備機構森林総合研究所 森林昆虫研究領域長
研究内容要約

多摩川上流部の3地点において,水泡試料および沈水させた落葉から水生不完全菌類を検出した結果,32種の菌類が確認された。菌類の種多様性は,高標高落葉広葉樹林地点で最も高かった。また,多摩川水系における代表的な3菌種の菌糸成長の温度特性とともに,ケヤキ葉リターとスギ針葉シュートリターにおける菌類相は異なることを明らかにした。3地点におけるリターバッグ実験により落葉破砕食水生昆虫の定着を調べた結果,スギ人工林地点では生息密度が低いこと,昆虫はスギ針葉シュートよりもケヤキ葉を選好する場合が多いことが示された。ケヤキ葉リターとスギ針葉シュートリターに,代表的な3菌種をそれぞれ接種し,リター専食性の昆虫に供する実験を行った。ケヤキ葉を供した場合には,不完全菌は昆虫の破砕摂食を促進すること,この効果が高い菌種は汎食性の昆虫とは異なることが示されたが,スギ針葉シュートを供した場合には,摂食促進効果や菌種によるその相違は認められなかった。


共同研究者

加賀谷 隆


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