環境

学術研究成果リスト

学術研究詳細

研究課題

多摩川の水温変化の実態と形成要因に関する研究

学術研究 No.305
代表研究者 木内 豪
所属(当時) 東京工業大学大学院総合理工学研究科 准教授
研究内容要約

本研究では、現地観測結果と既存データに基づきながら多摩川の水温変化の実態と形成要因を分析した。多摩川日野橋地点とその下流域では、冬期の明瞭な高温化が確認されるとともに、1990年から2010年までの間、水温が経年的に上昇傾向にあることがわかった。また、夏期には小作取水堰等での取水によって本川の流量が減少するために拝島橋に至る間に水温が急激に上昇するものの、それより下流では比較的安定していた。また、長期間の水温変化トレンドは認められなかった。上流域における多摩川の水温は、ダムからの放流や取水の影響を強く受けているが、下流に行くにしたがい、支川からの流入や下水処理水の影響を強く受けるようになる。下水処理水の放流は、中下流部における冬期の高温化の主たる要因である一方で、夏期には多摩川の水量維持ばかりでなく、高温化抑制にも寄与していることが示された。また、河川水と地下水との交換も水温形成要因となっていることが示された。

共同研究者

辛卓航 東京工業大学大学院博士課程

研究全文