環境

学術研究成果リスト

学術研究詳細

研究課題

ドングリを使った多摩川流域の環境モニタリングとスペシメン・ライブラリ

学術研究 No.301
代表研究者 楊 宗興
所属(当時) 東京農工大学大学院 共生科学技術研究院 教授
研究内容要約

窒素沈着の継続的な負荷により、海外や国内の森林に、窒素飽和と呼ばれる森林環境の変化が広がりつつある。この現象は今後生態系に重大な影響を与える可能性があり、実態を解明し、現象を理解することは重要である。窒素安定同位体比は窒素飽和の状況を表す指標に使用できる可能性がある。そこで本研究では、採集と保管が容易であるドングリに着目し、これを使った環境モニタリングならびに将来へ向けてのスペシメンバンキングの手法を確立することを目指した。多摩川水系の窒素レベルの異なる複数の流域、ならびにそれ以外の地域から、ドングリ、森林土壌、植物の葉、渓流水を採取し、各態窒素濃度等の化学分析ならびに窒素同位体比の測定を行った。その結果、窒素飽和の程度に従いドングリならびに生葉のδ15N値が低下すること、またその機構が明らかになり、ドングリが窒素飽和モニタリングの試料として利用できる道が拓かれた。

共同研究者

木庭啓介(東京農工大学 同位体生物地球化学)


久保遙平


林貴広

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